AfterEffectsの基本的なExpression (エクスプレッション)
エクスプレッションとはアニメーションを作成するときにキーフレームを打って動きを制御していくのではなく言語で制御する機能のことを言います。
言語というと少し構える方もいらっしゃると思いますので、簡単で有効的なものを幾つか紹介します。
エクスプレッションを追加するには、エクスプレッションを適用したいプロパティを選択して「アニメーション」から「エクスプレッションを追加」を選択するか、altキーを押したまま適用したいプロパティのストップウォッチアイコンをクリックするとエリアが追加されますので、このエリアにエクスプレッション言語を入力していきます。
◆不透明度をランダムに変化させる
random(値);
エクスプレッションウィンドウにrandom(100)のように記述します。
これで0~100%までランダムにレイヤーの不透明度が変化します。
また、一定範囲内の不透明度で変化させたい場合はカンマで区切って記述します。例えば50~100%の範囲で変化させたいのであればrandom(50,100);と記述します。
◆ランダムに回転させる
random(角度,角度);
エクスプレッションウィンドウにrandom(-2,2)のように記述します。
randomに2つの値を指定し範囲を負数~正数にすることで左右に揺れているようにすることができます。
◆上下左右に揺らす
wiggle(1秒間に揺れる回数,揺れる大きさ)
基準点はレイヤーの初めの位置を反映します。
位置だけでなく不透明度や回転でも使うことができるのでかなり汎用性の高いエクスプレッションです。
◆上から下に移動させる
y = time*倍数 - 位置;[120,y];
上から下に移動させるには時間に応じてY座標を変化させるようにします。
時間はtimeにより取得することができます、座標を指定するには[x,y]のように[]内にXY座標を記述します。
◆左から右に移動させる
x = time*倍数 - 位置;[x,90];
左から右に移動させるには時間に応じてX座標を変化させるようにします。
時間はtimeにより取得することができます、座標を指定するには[x,y]のように[]内にXY座標を記述します。
◆3D回転させる
time*倍数;
事前にレイヤーを3D化させて下さい。あとはxyzのいずれかの軸に沿って回転させるのでtimeを使って記述するだけで回転します。
◆ランダムに色を変える
r = random();
g = random();
b = random();
[r,g,b,0];
色をランダムに変えるにはエフェクト「塗り」などを適用しておきます。
色の指定値は0~1の範囲になります。
こんな感じです。
難易度が高いものですとキーフレームの制御だけでは難しい複雑な動きを作ることもできますので、是非こちらで基本的な言語に馴染んでみて下さい。
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