小説執筆のスタンス

執筆スタンスについてちょっと書いてみます。
小説中心に書いていきたいなと思いつつ、飽きっぽい性格なのであくまで”今現在”の話です。しばらくプロフィールにしておきます。

きっかけ

小説執筆の開始は3年前。しょうもない空想話を母親に語っていたら、呆れ半分で「アンタ脚本家になれば?」と言われたのを機に始めました。最初に脚本関係の賞に応募し、その直後に書いたのが現在連載中の「強制天職エージェント」。仕事とはなんだ……と頭の中がグルグルしていた時だったので、一瞬でアイディアを思いつき、一瞬で書き上げた処女作です。
こちらの続編を書こうとしているのですが、なんかしっくりこなくて筆が止まっています。一応書き上げるつもりではいますが、うーん、って感じ。

テーマは普遍性と人間

今のところ、ここで発表している小説はエンタメと純文学で、自分が書いていないのも含めて4作品。あと、エンタメと児童文学のアイデアを構想中です。

ジャンルが全然違うので節操がないように思われるかもしれませんが、私の中ではテーマは一貫しているつもりです。普遍的なものと、人の心を描きたい。
きれいなもの、汚いもの、正義に悪など、この世にあるものは全て片方だけでは存在しないものであり、何が正解なんてないし色んな考え方があっていい。とはいえ、私も人間なので「こういう考え方どうかな?」というのを、小説の中でうっすら表現できればいいなと思っています。ついでに、おもしろい話に昇華できたら最高、みたいな。

アイデアは一瞬

アイデアは何かをきっかけにぶわーって感じで一瞬で浮かび、一瞬でストーリーも出来上がります。1万字程度なら数時間で初稿完成、あとは数日かけて推敲という感じです。
長編小説のアイデアも持っていて、脳内ではあらすじが出来上がっているものの、途中でめんどくさってほっぽり出してしまいました。なので、長編書く人はそれだけで尊敬に値します。

コンテストに合わせて書こうとするときもありますが、あんまり頭でこねくり回した話はダメみたいです。人の評価は分かりませんが、自分1人で「いいじゃん」と何度も読んでは悦に入っている作品は大抵一瞬で完成しています。

最近は、もっと短いショートショートもよく浮かびます。が、できたら一部分を切り取るのではなく、最低でも3,000字程度のストーリーとして成り立たせたいので発表は控えるつもりです※。代わりに、極短の140字小説をTwitterでイラスト付きで出したりしてます。切り取りエピソードは、そのうちどこかの小説で利用するかもしれません。メモ書きみたいな話を発表するのもどうかとは思うのですが、まあせっかくのアイデアだし、俳句とか短歌みたいなものと思えば、作品として出すのもいいのかなと。だって、今出している作品も浮かんでいるアイデアも、おもしろい自信なんてない。それで遠慮してたら私の場合、一生未発表で終わっちゃいます。

※21/11/22追記 3,000字程度ならショートショートなのかも?

ここでしかできない表現をしたい

あと、日本人の感性、日本語ならではの良さが表現できる文章や物語を書きたい、というのが頭の片隅にあります。そんなに小説に詳しいわけではないので、既にそういうのはあるかもしれませんが、自分の中でしっくりくるのはまだ見つかっていません。
小さい頃は海外文学が好きで、心理描写や情景の描写が美しいなと思っていたのですが、文化の違いなのか「好きだけど、なんとなく感覚が違う」というのがありました。日本語というなら国内文学読めよ、ということで、10代までにいくつか近代文学を読んではいるのですが、なんかイマイチ入ってこず、超有名どころをぽつぽつ読んだ程度。最近のエンタメ系は好きなんですけどね。

また、今現在もちょっとだけ文章を書く仕事をしており、内容、読者層、紙 or ウェブなどによって、当たり前ですが文体も違えば使う言葉を変えたり、長さや句点の位置、空白まで考えます。文章の意味だけじゃなくて、流れだったり画面全体で表現したいのです。とエラそうなことを書きましたが、編集者の意向でアッサリ変更されてばかりです……でもめげずに色々工夫しています。

文章も情報だったり芸術だったり様々です。1人こだわって、それが読者に伝わっているか分からないけれど、動画でもイラストや写真でもない、文章にしかできない表現があるはず。仕事だと制約もあって難しいので、ここで色々試すつもりです。

みんなのギャラリーに感謝

あっさりしすぎると寂しいので、今はできるだけトップ画像を貼り付けることにしています。最初は全部自分でイラスト描いたり写真を撮るつもりでしたが、みんなのフォトギャラリーが予想外に良いですね。
私はまあまあ器用なので、写真もイラストもできないことはないのですが、それが好きでやっている人の作品を借りるのもいいかなと思いました。餅は餅屋ということで。
今は1人で黙々と作品作りをしているけれど、ギャラリーから借りるとちょっと共同製作みたいな気分になれます。自分にはない感性に触れると刺激も受けるし、おかげで良くなったなと思うことも多いです。お借りしている人に「こんな記事につかってくれるな」って思われないようにしなきゃ、とちょっとした責任感も芽生えます。

同業者の作品はこっそり拝見

noteを始めてから私と同じように小説を書く人のほか、短歌や詩の作品もちょいちょい拝見するようになり、すごいなというのとちょっと嫉妬も出てきました。ほかの人の作品は自分には絶対書けないものなので、嫉妬する必要はないんですが、どうしても、ね。ただし同時におかげでインスピレーションも貰っています。弱い人間なので、同業の方のはあまり見ないように、できるだけ自分に集中するように心がけています(見てるけど)。逆に全く畑違いの人はガンガン見ています。

なんだかんだで、読んでいただいている方も、読ませてもらっている方もありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。

自作小説一覧です→「図書目録

書くことについての記事

書くってのは簡単だからこそ奥が深いと思います。仕事でも趣味でも「書くこととは何だ」と常に考えています。下記、随時更新。

・取材ライターとしての考え「文章だって鮮度が命」21.11.11

・私の性質に合っているのが小説。似た人多いんじゃないかな「うまくしゃべれないから書く」21.11.15

・言葉とは何か「侮れない『言葉のもつ力』 —始めに言葉ありき—」21.11.18


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