![09非デザイナー](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/17022672/rectangle_large_type_2_0759e0d0588a4c7a1a4faddbd95edad3.jpeg?width=1200)
明日から使えるデザインの基礎講座 非デザイナーのための勉強会【参加レポート】
「目から鱗が落ちる」という、ありきたりの表現があります。私が落とした鱗は一枚ではありませんでした。次から次へと鱗が落ちる、うず高く積み上げられた鱗、塵も積もれば山となる、鱗が積もれば何になる?
と、やや誇張した表現になりましたが、それ程に多くの気づきがあった勉強会。【明日から使えるデザインの基礎講座 非デザイナーのための勉強会】に先月参加しましたので、その価値をぜひ多くの方に知っていただきたい。
この講座はデザインに関する「よくある誤解」を解消し、「誰にでも実践できることなんだ!」と参加者が本気で思うことができる、そんな場です。
とにかくわかりやすい、勉強会の流れ
わかりやすい、と言っても私がココで講師の喋り口を表現することはできません。うまくお伝えできない文章力を歯がゆく思うところですが、講座参加者のレビューなどを見ていただければ、その分かりやすさ・面白さの一端は感じ取っていただけるはずです。(上記講座サイト内にレビューがあります)
さて、勉強会の流れは「デザインとは何」→「誰でも実践できるデザインの技法」と、大きくわけてこの2つの構成で進みます。
一般的なデザインの基礎講習会等であれば、使いやすい「技法」部分に重きを置くことが考えられますが、この勉強会ではまず「デザインとは、そもそも何であるのか」という点を理解することに、しっかりと時間を費やしていました。
アートとデザインの違いって何?
デザインを遠ざけてしまう「センスと呼ばれるモノ」の正体って何?
普通に生活を送るなかでは、どうしてもデザインを「個人の感性が成せる技」と感じてしまいがちです。
まずはその誤解を取っ払い、参加者が「自分たちにも出来ることなんだ」と感じさせることからスタートするところが特徴です。ここの引き込み方が非常にウマい。参加する方は要注目です。
技法は、初心者が意識すべきことを8つにまとめ、事例をふまえて分かりやすく解説してくれます。しかも、多くのビジネスパーソンが実際に活用するPowerPointで応用する際に、どんな手法を採ればよいのかという点を解説してくれるなど、参加者が持つ「普段の作業環境」をふまえた進行になるので、「明日から使えるぞ」と感じてもらいやすいのでしょう。
この技法部分は本職デザイナーの方にとっては既知の情報も多いテーマでしょう。しかし、逆に「普段デザインに触れない人」が、どんなポイントで躓いているのかを知ることができます。ココが分かりやすいので、実は「非デザイナーのための勉強会」と謳われていますが、本職のデザイナーが参加するのもアリだと感じます。
勉強会の最後は、技法を実践してみる一種のパフォーマンス。たぶん、これが最後にあったから参加者の腹落ちも、しっくりとフィットしたはずです。
よくある「言いたいことが全部詰め込まれた」せいで「どこを見てよいのか分からない」という状態になっているパワポのスライド。これを勉強会で説明した技法で整理すると、どんな表現になるのかという実践例です。
このシーンを動画に収めてみました。ご本人の許可をいただいていますので、「分かりにくいスライド」を分かりやすくするその技法をご覧ください。
そんなオモシロ勉強会を主催していたのは・・・
この勉強会は、神戸・明石を中心に活動しているグラフィックデザイナー&専門学校教員の河田悠輝さんが講師を務めています。とあるビジネス交流会イベントで河田さんにお会いしてから、この勉強会にずーっと参加したいと思っていたのでした。
私自身はデザイナーではありませんが、デザインに触れる機会は多いです。いわゆるディレクション業務を行うことも多く、デザインの基本的な技法についても、ある程度知ってはいるつもりでした。
勉強会に参加することで、モチロン技法部分についても「知っているつもりだった」モノが鮮明になり、気付きが多かった点は非常に有意義でした。ですが、それ以上に私がこの「非デザイナー勉強会」に参加した理由は、河田さんの目指すビジョンに強く共感したからです。
一億総グラフィックデザインの基礎知ってますよ化
河田さんは初めてお会いしたビジネス交流会でも、この勉強会でも、WEB上でも、常にこのビジョンを掲げ、多くの方が共感できるようにと活動されています。
「デザイン」はいま、その領域をどんどん広げていると同時に市民権も獲得しつつあります。デザインが課題解決に有効であるという気付き、デザイナーがアウトプットを生み出す方法論が他の分野にも応用できる。このような「デザイン界の常識」が「世の常識」として徐々に浸透し始めているのが現代でしょう。
では、その行き着く先は何なのか?
漫然とした「予測」ではなく、どんな未来を「目指したい」のか。
その一つが「一億総グラフィックデザインの基礎知ってますよ化」であると、強く共感したのです。
noteにはデザイン界隈で活動されている方も多いでしょう。デザインとは単に意匠を指し示す言葉ではなく、プロセスを含めた事象であるということは、表現方法に違いはあれども多くのプレイヤーの共通認識であると考えてよいはずです。
では、そのような流れのなかにあるデザインは、これから先の社会で「どうなってほしい」と思いますか?
デザインとは、あるべき未来の姿と現実のギャップを正しく捉え、その差を埋める方法をアウトプットする営みです。誰もがこの基本的な考え方を理解できている社会が来たとすれば、今よりもステキな世界であることは疑いようもないことでしょう。
例えば中学生以上ぐらいの教育現場に「デザイン」が落とし込まれてもよい。4歳児と2歳児を持つ、次世代を生きるこどもたちの親としては、とても期待することです。
デザインを未来の「当然」に変えていく
河田さんの言葉を私のなかで変換すると、「デザインという営みを共通言語にする活動」とも言えるかもしれません。コレだと分かりにくいので「デザインを常識に」「デザインを基礎知識に」といった表現の方が良いかもしれませんね。
私は「デザインを常識に」「デザインを基礎知識に」へ繋げるときに、どんな活動・行動ができるのか。これからは、その視点を意識してトライを重ねたいなと思うところです。
もし、そんな活動を「既に実践している」あるいは「こんなアイデアがある」という方がいれば、どんどんお話しを聞いてみたいトコロです。ハッシュタグで「 #デザインを常識に 」「 #デザインを基礎知識に 」とつけていただいても見つけやすいかもしれませんね。
そんな、目指したい未来が持つ一つの姿をクリアにしてくれた時間です。「デザインは縁遠い」と思っている方も、「本職デザイナー」も、きっと受講する価値はあるはず。学べることも大切ですし、誰と関りを持つのかということも重要ですから。
ちなみに、この講座の派生版で「起業家のためのデザインの基礎」という勉強会も開催しているようです。ソッチの方が、さらに気になるな・・・
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