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アート思考という概念に足りないもの

「アート思考」と言われる概念の持つ課題はアーティストの思考部分だけ取り出していることにあるんじゃないかなぁと感じています。内発的な「問」が出発点とよく聞きますが、それだけじゃない気がするのです🤔

だって、アーティストは思考だけでなく行為(表現)もしますよね。

問いがあれば解がある。解があるから次の問が生まれる。このサイクルを延々と繰り返すのがアーティストの問いと解であり、このサイクルをひたすら繰り返しているからアーティストの問は精度が高まっていくと感じています。

自問自答を、思考と表現からひたすら繰り返しているような状態ですよね。時間軸の捉え方がとても長期的なのです。ですがアート思考はこのサイクルをほぼ回していません。そして問の方にフォーカスを当てている。だから問の精度がなかなか高まらない。そんな課題があるんじゃないかなぁと感じるのです。

概念としては、アート思考はとても好きなのです。アート思考という言葉が世に出たとき、とても大きな期待を抱きました。今もまた、この概念に期待するところは大きいです。だからこそ、もっとアート思考という概念そのものを磨き上げるために、何が必要なんだろう?と考えるのです。

「内発的な問」だけではなく、「内発的な問と解のサイクル」と捉えていく。そんな展開のさせ方ができると、さらに面白くなるかもしれませんね。すごーく個人的な感じ方ですが、そんなことを思うのです。

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