椎骨動脈解離の体験談・闘病記【手術・入院編】
2022年3月に椎骨動脈解離を発症しました。(※現在は手術を終え経過良好です)
詳しい経緯などはこちらで書いていますが、手術当日やその後の入院生活について何をどうやって書くか悩みながらここで書いてみることにしました。
悩んだ点はいくつかありますが、基本的に僕は手術を選択できたことを良かったと思っています。
ところがこれから書くことは、痛いだのツラいだの怖いだのギャーギャー騒ぐ文章になりそうです。
それを読んだ方が手術を躊躇ってしまうのは本望ではありません。
「それなら書かなければいいじゃないか」というのはごもっともなのですが、椎骨動脈解離が判明してからこの病気で手術をした闘病記がググってもほとんど出てこず、とても心細かったので、同じ病気を抱えた人や手術を悩んでいる方の励みになればと思い書いています。
この記事を読んでもご自身の手術するしないの選択に1mmも影響しない方だけが読めるように、この文章の後半「手術開始~退院まで」の記述は有料にしています。設定可能な最低額の100円です。
入院1日目・2022年10月3日
術前検査などは終えていたので手術日(10月4日)の前日からの入院でした。
二ヶ月前に検査入院を短期でしていた関係で諸々の手続きなどは2回目となり慣れていたのでリラックスした状態で入院を開始できました。
病棟も同じだったので何人か見たことのある看護師さんも居ました。
検査入院の時は窓側のベッドで快適だったので、また窓側がいいなぁと思っていたのですが廊下側でした。
この時はガッカリしたのですが、術後は少し動くのも億劫な時期があり、トイレに一番近いベッドだったので結果的には最高の位置でした。
「もしかしたら手術後に戻ってくるのはこのベッドじゃないかもしれません」
看護師さんからそう言われたものの理由がよくわからず、この時は何か病院側の都合があるんだろうなぁと思っただけでした。
荷物整理が終わったらPCR検査と胸部レントゲン。これは新型コロナの検査ですが、綿棒を鼻の奥に突っ込まれるのが非常に痛く、今回の入院で「予想できる嫌なこと」のひとつでした。
続いて全身麻酔に関する説明を受けて同意書にサイン。
怖いことがたくさん書いてありますが、ここまできて拒否するという選択はありません。
ベッドに戻ったら昼食が用意してあったのでそれを食べてしばらくぼーっとしていると手術室看護師さんが手術の流れを説明しに来てくれました。
その際に手術室でかける音楽の希望を聞かれましたが、全身麻酔したら聴こえないし、手術台に乗るまでの2~3分しか聴けないし、緊張でどうせ耳にも入ってこないし、何でもよかったので「いつも執刀医の先生が聴いている音楽で大丈夫です」と伝えました。麻酔がかかったら音楽を切り替えるという無駄なタスクを無くしたかったのもあります。
そのあと、CT検査に呼ばれたので行ってきて、夕方に先生が来てくれました。
最後のCTで奇跡的に治ってるということもなく、予定通り翌日には手術になると最終決定となりました。
先生に体調を聞かれたので良好ですと答えましたが、手術をするのは僕ではなく先生なので逆に先生も元気かどうかを聞きました。
いつも通りとのことで安心しました。
どうか明日、先生が寝違えたりしませんようにっ!
この日は2時までLINEをやっていた記録が残っていました。
手術当日
前日の21時以降は食事もできず、飲水も朝6時までの制限がありました。
普段からあまり水は飲まない方なのでそれほど苦ではありませんでしたが、たくさん水分を摂る人は少し早目に起きて水を飲んでおかないとツラいだろうなぁと思いました。
4時間に満たない浅い睡眠しかとれていないので眠いと言えば眠いですが、緊張のようなものがそれを凌駕します。
6時には起きて、8時には手術室へ向かう準備をします。
術後、集中治療室に一晩いるための荷物(コップ・歯ブラシ・パンツ)を袋に入れて待機。
7時から点滴も落とし始めました。これからしばらくは点滴とお友達です。
8時前にはうんちも出たので、術後にトイレに行きたくなることもなさそうで良かったです。手術の内容によっては前日から下剤を飲んで腸をからっぽにするそうです。
病室を出たのは8時20分。T字帯を履いて手術着を着て点滴ポールを転がしながら手術室へ向かいます。
手術室の入り口で本人確認を行い、手術台に自分で寝ます。
横になった瞬間から身体中に色々なセンサーをつけられますが、相変わらず手際が良いなぁと感心しました。
手術室には合計で10名程。男性医師が4名、女性看護師が6名ほどいるように思えました。全員目元しか見えない状態なのでどれが先生なのかイマイチわからず…。
手術台に寝てからあっという間(1分も経たないうち)に「それでは麻酔をいれていきますね~。だんだん眠くなると思います」という声が聞こえ、それに「はーい」と返答しつつ、麻酔に抗おうと(全身麻酔あるある)した(3秒くらい)ところまでが記憶に残っています。
次の記憶は手術が終わって麻酔から覚めるところからスタートです。やっぱり手術室でかかっていた音楽なんて少しも聞こえていませんでした。
ここから先は術後に麻酔が覚めてからのお話になります。
大したことは書いていません。ツラかったことや痛かったことなどが中心に記憶に残っていることが書かれています。
前述しました通り、ご自身の手術するしないの選択に1mmも影響しない方だけお読みください。
だいたい700行・17,000文字くらいの分量です。有料にしているのは冒頭に書いた事情のためですので、文章に100円の価値があるかはわかりません。購入後に100円損したと文句を言うのはご遠慮いただければと思います。
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