40代からの普通自動車免許(AT限定)取得への道【路上デビュー編】
仮免をゲットしたら次は何かご存じですか?
そうです。路上教習がはじまるのです。
教習所内で35kmを出すだけで怯えている僕が、
多くても5台くらいしか走っていない教習所内で怯えている僕が、
「確認」なんて大してできていない僕が、
車線変更なんてやったことのない僕が、
路上に放たれるのです。
普通の感覚なら止めますね。
動物を公道に放つようなものです。
しかしそんな想いとはウラハラに教習日は近づいてきます。
思い出は、いつの日も~雨~♪
はい。初教習の日と同じで雨でした。
いきなりの運転交代
和ませるとか、不安を取り除くような会話はなく、教習所から出て3分くらいのバイパス通りの退避所で運転を交代。
教習所の出口はちょっと入り組んでいて不安だったのでホッとはしたものの、約5日ぶりの運転でイキナリ路上。
サイドブレーキやギアチェンジ、ミラーの確認、ウィンカーなどなど、全部7割程度の自信のまま出発。
後ろからはビュンビュンと車が走ってくる。
幸い後ろには信号があるので赤になったら余裕をもって合流できるのでよかった。
そして退避所には同じ時間で教習を受けている2台が前に連なっていたので、それについて行けば良さそうだと思ったのも束の間、
「じゃあ右車線に入って追い抜いて行こうか」
!!!!!
いえ、いいです。そんなに急いでません。スピード狂でもありません。あの車のうしろにゆっくり着いて行きます。
そんなことは言えるはずもなく、言われたとおりに右車線に。
追い抜いた教習車はミラーの向こうでどんどんと小さくなって行きました。
意外と怖くないスピードと、意外と難しいライン取り
路上に出て一番怖いと思っていたのはスピードを出すことでした。
ところが速度40kmは路上に出ると思ったよりも速くなく(むしろ遅い)、さほど恐怖は感じませんでした。
それよりも自分が車線の中央を走っているつもりなのに、
「もうちょっと左に寄ろうか」
「右に寄り過ぎたね」
「左の電柱気を付けてね」
そんな感じのことを結構くり返し言われました。
自分でもそう思っていた時もあれば、完全に中央を走っているつもりでいた時にも言われたりで、感覚がまだまだだなぁと。
特に目で見ている方向や、気にしている方向に少し寄ってしまうようで、我ながらよく聞く話の通りだなと思いました。
40km制限と突然の山越え
「あの山超えて帰りますね」
40km制限の道に入り、追い抜き禁止のオレンジラインだなぁと思っていたら指導員の驚きの発言。
えっ?まだ路上初日ですよ?山?えっ?
心の声とは裏腹に「はい」と素直な返事。
登りはやはりアクセルを多少踏み込まないと速度が出ない。出ないというか直ぐに落ちる。
そう思ってアクセルに集中していると急なカーブだったり、急にくだりに変わったりでスピードが安定しない。
ライン取りも正確じゃないので対向車に注意したり、左に路側帯に注意したりと忙しい感じに。
山というか下り坂がとても怖いと認識しました。
追い抜くのが怖い原付
教習所内では止まってる車両、しかも誰も乗っていないし間から誰が飛び出してくる訳でもない、ドアも急に開く訳でもない駐車車両を抜くのもあまりうまいこといっている気がしないのに、実践でいきなり原付です。
「どこかで左折してくれないかなぁ」
指導員が呟きます。
やはり追い抜くのはあまりやりたくない様子。
「まぁ仕方ないか。右にウィンカーだして」
言われた通り操作をして原付を追い抜く。
「もう入られないように少し左に寄せようか」
追い抜き追い越しが一番ストレスだし危ないとのこと。
仕方がないときは自転車の後ろでもゆっくりと我慢して走行するしかないから無理しないでねと教わる。
二時間目のハイライトはそこだったのか、教習所に戻ってから5分くらい障害物の避け方についてレクチャーをいただいた。
まずは避けるものより避ける先(対向車)を確認すること(2車線の場合は隣の追い越し車線の後方車)。
そこに車がいなければしっかりと安全な距離をとって避けることを学んだ。
車線変更もそうだが、ハンドルは急に大きくは切らず、そっときる。
路上デビューの感想
これを読むような人に「緊張するな」と言っても無理な相談だと思う。
ただ、過度に緊張する程は怖くはなかったと伝えたい。
路上は教習所よりもはるかに広いし見晴らしもいい。
全然周りが見えないという感じはないし、スピードの感覚も全然違う。
緊張し過ぎてカチカチになってしまう方が危ないと思う。
仮免試験が受かっているなら無茶な速度を出したり、カーブで対向車線に大きくはみ出したり、側道に落ちたりはしていないはずなので、大丈夫。
どうやら最初の1時間は大きな道を選んで左折だけしてぐるっと一周するだけのコースを考えてくれているみたいでした。
2時間目は逆に右折。
信号や注意事項、速度についてなど指導員がフォローしてくれる。
僕はなかったが危険なら指導員がハンドルを奪ってくれるだろうしブレーキも踏んでくれる。
無茶をしたりパニックにならなければ大丈夫。
そもそも相手が突っ込んで来るなどの貰い事故はどうしようもない。
「教習車・急ブレーキ注意!」と貼ってある。
まわりが勝手に避けてくれる優しい世界!
まだ少し緊張している自分に言い聞かせてる気がしないでもないが…