40代からの普通自動車免許(AT限定)取得への道【はじめての運転編】
ドキドキの技能教習。
初回はドライブシミュレーターを使用した模擬運転。
ゲームセンターに行ったこともほとんどないし、行っても車のゲームで遊ぶことはないので、車の運転席のようなものに座るのはほとんど初めてだ。
ただ、学科教習も含め基本的な知識はあったり、車の購入を検討する際に座ったり、一回だけ教習所の体験入校のようなものに行ったことがあり、ある程度の理解はあったので右足をブレーキペダルにかけていたら「過去に運転したことあるの?」と聞かれた。
少し緊張していたこともあってか「少し・・・」という訳のわからない返答をしてしまった。
AT限定の普通自動車の免許を取りにきたおっさんが過去に車を運転したことがあるとしたらどんな条件だろうか。免許の失効か、海外で免許を持っていたとかだろうか。
もう少し遊びたい
シミュレーターはおそらくコレだった。
Windowsで動くらしい。
シフトレバーのところがくるりと回転してMTにもATにも対応できるようになっていることに感動した。
クラッチは折りたたみ収納式だった。
一台いくらくらいするのかわからないけれど、その部屋には5台、おそらく2階にも一台は置いてあった気がする。
シミュレーターの教習も指導員と1対1でやるのかと思っていたら、他にも2名いて3人で同時に受ける感じだった。
特に指導員から何かを教わるのではなく、目の前のモニターに流れる説明の通りに真似する。
エンジンをかけたり、シフトレバーを切り替えたり、ハンドブレーキを操作したり忙しい。
小さな疑問が積み重なって行く感覚がある。
質問をする間も無く映像が進む。
とりあえず一番の疑問はシフトレバーのボタンを「押してはいけないのか?」ということだった。
PとRとローに入れる時はボタンを押さないと駄目だと説明される。
説明の意味はわかる。
P
R
N
D
2
L
発進時、PからDに入れる際、Pからの移動なので押さないと動かない。
説明と違う。
「押してはいけない」のは機械的に壊れたり、何かおかしな挙動をしてしまうのか?と疑問になる。
ただ、押さないとPからDへは移動できないし、逆も然りなので結局押すことになる。
う~ん。。。
短い練習時間
発進と停止、カーブと停止の練習画面になる。
一人称で操作を完了した後、上方からの視点でリプレイしてくれる。
自分がどれだけ車線の真ん中を走れていなかったりフラフラしているのかがわかる。
おもしろい。
あと8時間くらいは遊んでいたかったけれど、走行練習自体は5分くらいしかできなくて消化不良だった。
家に欲しいとまでは言わないが、教習所でいつでも乗って練習できればいいのになと思った。
そしてよく見る「急に飛び出してくる子供を避ける」などのシミュレーションは無かった。また後半(危険予測の授業の時?)に乗ったりするのだろうか?
はじめての実車
そんな日に雨。
教習中に雨を経験できるのはむしろラッキーなこともあるかもしれないけれど、慣れていない初日の雨は勘弁してほしかった。
幸い、ワイパーは指導員が操作してくれたり、途中で小降りになって徐々に止んだので支障はなかったのでよかった。
指導員の方は僕より若干年上かなという感じで「若者」ではなかったのでやり易さはあった。
好き嫌いはあるかもしれないけれど、少なくとも「怖く」は無いし「横柄」な感じもしない。
なんとなくお笑い芸人のダイアンの津田さんっぽさを感じた。
マスクをしているので顔は見えないし、声も喋りも雰囲気も全然違うのに、どこにそれを感じたのかはまったくの謎。
ステアリング・アクセル・ブレーキ
想像以上に運転は難しいと感じた。
運動神経は良い方ではないが、たいていのことは初回で70点は取れる自己イメージの中で、運転に関しては45点くらいの自己採点。
ブレーキの加減がしっくりこない
アクセルの加減がしっくりこない
スピードが出ると怖い
アクセルを踏もうとしてブレーキを踏んだ(最初に1回だけ)
ハンドルのまわし加減がわからない
ハンドルをすぐに戻そうとする
ハンドルさばきの手の位置を気にして曲がり具合がおかしくなる
曲がり具合を気にすると手が変な位置で止まってる
右回りと左回りの感覚がだいぶ違う
左回り(小回り)の方が怖いが難しくない
右回り(大回り)の方が怖くないが難しい
ミラーなんて一瞬も見てない
速度メーターなんて一瞬も見てない
左に曲がる操作に手一杯で後ろから自転車が来たら確実に巻き込む
前方の車体感覚がわからない
いや、前方はわかるけどブレーキの加減がうまくいかない
左側の車体感覚がわからない
これは本当にわからない
駐車車両を避ける加減がわからない
左側の車体感覚がわからない
左側の車体感覚がわからない
左側の車体感覚がわからない
左側の車体感覚がわからない
ざっとこんなところだろうか。
なによりも「余裕がない」の一言に尽きる。
だんだん慣れてくるものと信じてはいるけれど、第一段階はあと10時間(5~6日)しか乗れない。
いやいやいや、外周をまわるだけであと10時間は乗りたい。
強烈な車酔い
もともと幼い頃から車酔いをする性質で、大人になった今でもあまり直っていない。
流石にバス旅行で嘔吐するようなことはなくなったけれど、必ず気分は悪くなる。
「自分で運転すると違うかもだけどねぇ」
今日まで何回聞いた言葉だろうか。
僕自身もそうかもしれないなと今日の今日まで思っていたが、そんなことはなかった。
教習中は緊張していたのか、それとも「運転中」は大丈夫なのかわからないが、酔いを感じることはなかった。
しかし帰りの送迎バスに乗り込んだ瞬間に強烈な酔いと吐き気に襲われ、油断すると吐いてしまいそうだった。
家についてから二時間程はグロッキーな状態でこれを書いている今も完全には回復していない。
これも慣れるといいのだけれど、とりあえず送迎車に迷惑をかけないようにエチケット袋は持参しようと思った。
明日も2時間の教習があるので頑張ろう。