下から、上からときたら・・・横からでしょw
こんばんは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
私は、新潟で小学校の教師をしています。
小学校の教師はいろいろな教科を一手に教えるものですが、人それぞれに「得意教科」「専門教科」というものがあります。
私は、理科を専門にしています。
自分自身が小学生の頃「楽しかった」「面白かった」「もっとやってみたい」を授業で実現できることを夢見て毎日いろいろな実験に取り組んでいます。
さて、前回上からホットブロックを使って温めるとどうなるかという実験をしてみました。子どもは「絶対全部が温まる」と考えていたようですが、「えぇ〜っ」と驚いているようでした。詳しくは前回のnote「ホットブロックを使った水の温まり方の実験について」をご覧いただければ幸いです。
さて、今回ご紹介するのはこのホットブロックの実験を着想する半年前に着想した実験。こういう実験を考えるときはいつも「上からの次は横でしょう」とニマニマしながら考えてしまいます。
と言うわけで、今回の横から加熱「側面加熱の実験」についてご覧ください。
どうしたら横加熱できるか
それでは、この学習を思いついた経緯から。
試験管を使って水を温める実験を教科書では推奨しています。
しかし、この実験をどれだけ繰り返しても子どもは、
「横から温めたらどうなるのか」
という疑問をもっています。
よく教師は「横から温めても温まった水が上に上がって上から温まるよ」
と言葉で伝えようとしてしまいます。
横から温めるのがなかなか着想できないから言葉で説明してしまおうと考えてしまうんですね。
私もそういう言葉で伝えてしまう教師になりかけてしまうんですが、なんとか子どもの興味関心に応えてあげたい。そう言う中で見つけてしまったんですよ。
電熱線のコンロを。
理科室の奥ーの方に鎮座されていたこの電熱線様をスタンドのクリップで固定してみました。
これがその写真です。
フラスコの水を真横から加熱するとどうなるか。
これを私は興味津々で実施しました。
中に入っている線は、温度計のセンサー部分です。
みなさんはどうなるか分かりますか?
というか、こういうことにワクワクする方は私と同じ「科学大好きっ子」ですね。
実際に温めている時の様子を動画で収めています。
ご覧いただけると幸いです。
実験をしてみての子どもの反応
やってみると、子どもは思わぬ出来事に、
「うわー、温めている横と上だけが沸騰している」
「えぇ、下の方は沸騰していないよ」
「反対側は、沸騰しないんだね」
と思い思いの気づきを口にしていました。
温まった水は上へと移動する。
どんどん温かめられた水が上へと移動するので結局は全体が温まる。
こうした事実に少しずつ気づいていく子どもたち。
どんなに考えてみても、実際に目で見たときに、
「思っていたのと違う」
ところを見つけられる子どもって素敵ですよね。
今の仕事を終えたら、
放課後、こんな感じで子どもが自分の興味を思いっきりぶつけられる学びの場を創りたいなと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?