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輪読会の効果と振り返り

株式会社LANY代表の竹内(@take_404)です。

2024年11月1日に『強いSEO』という書籍を出版させていただき、その出版を記念して「強い輪読会」という名前で、6日連続のオンライン輪読会を開催しました。

「強い輪読会」のサムネイル

本の購入者の方向けに、書籍の内容の理解度を高めることを目的とした企画として行わせていただきました。

輪読会をそもそもなぜ開催したのかや、その効果や振り返りについて自分なりにまとめます。


輪読会とはなにか

そもそも輪読会とは、同じ本を読んだ人が集まって、その内容について意見を交わす会のことです。

事前に全員が本を読んだ状態で参加して感想や意見を言い合うやり方や、その場で時間を取って全員で特定の箇所を読み、その後にディスカッションをするやり方など、色々なやり方があります。

今回の「強い輪読会」では、本の特定の章ごとに会を分けて開催させていただき、事前にその章を読んだ状態で輪読会に参加してもらうような建て付けで行いました。

なぜ輪読会を行おうと思ったか

輪読会を行おうと思った理由は次の2つです。

  1. 筆者として購入してくださった読者の方の満足度を高めたかった

  2. なにか意図しないようなマーケティング的メリットがないか試したかった

1については、普段から無料で多くの情報をブログやYouTube、メルマガ等で発信している中で、2,400円ほどする書籍をわざわざお金を出して購入してくださった読者の方の満足度を高めたいという思いがありました。

本をただパラパラと読んでもらうだけでは、今回の本で成し遂げたかった「SEOを "わかる" から "できる" にする」が達成されないと思っていました。

ですので、輪読会を通して「知識の定着」や「使える知識への昇華」を行うことが、筆者としての一種の責任くらいに捉えて実施しました。

2については、本当に何も邪な目的を持たずに、なにか起こったらおもしろいな、くらいのテンションでした(笑)

夢物語としては、BtoBマーケティングにおける書籍出版の新たな勝ち筋くらいの施策にならないかなとは思ってました()

輪読会の結果

輪読会の結果を振り返ります。

輪読会の概要

  • 開催日程:30分 × 6日間

  • 参加費:無料

  • 内容:セルフチェックテスト + 書籍のポイント解説 + Q&A

  • 参加特典:未公開原稿

輪読会の参加者数

  • 申込者数:137名

  • アンケート回答者数:64名(複数日程あるため回答数合計は157件)

輪読会の満足度

5段階評価の満足度調査(絶対数)

割合にすると、下記でした。

5段階評価の満足度調査(割合)

新規リード獲得数

新規/既存のリード割合

定性的な効果

主目的は、読者へのGIVEなので、特に何か旨みを求めているわけではないですが、小さいながら下記のような効果はありました。

  • Q&Aタイムの質問を通して、現場で働く見込み客の方々の生の悩みを大量に聞けた(10分のQ&Aタイムに平均25問くらいずつ質問が来ました)

  • 社員にも任意参加をしてもらったため、社員への知識の装着も効率的にできた

  • 定量にあったが、少ないながら「新規リード獲得」にもつながった

輪読会のようなGIVE系の施策は、直接的かつ短期的に目に見える効果は得づらいので、振り返るには時期尚早かと思いますが、現時点では上記を効果として感じました。

輪読会の振り返り

輪読会の振り返り(感想)もまとめます。思いつくものだと、下記の通りです。

  • 開催時間が30分だと、驚くほど時間が足りない

  • 準備と運営には、それなりにコストがかかる(スライド193枚用意した)

  • セルフチェックテストは、想像よりも好評だった

  • 新規リード獲得等にはそこまで向かなそう

  • 著者と読者がインタラクティブに関われる場があるのは良さそう

  • 満足度がそれなりに高くて安心した

細かい振り返りは割愛しますが、想像よりも大変だったものの、きちんと本の購入者の方にとって良い時間となっていたら嬉しく思います。

下記が作成したスライドの一部になるのですが、本の内容からセルフチェックテストの質問を考えたり、重要な要点について解説するスライドを作るなどは、思ったよりも工数がかかりました。

輪読会のスライドの一部

ただ、一度このスライドを作ってしまえば、社内向けの輪読会の準備が今後は不要になったり、クライアントへの研修にもそのまま使えたりはするので、輪読会で用意したコンテンツをきちんと使い込んで、より大きな効果に繋げていきたい所存です。

まとめ

結論、まだ効果があったかどうか、なにか運営側に得られるものがあったかどうかは不明です。

ただ、LANYの5年間の勝ち筋として「数値には現れないアトリビューション」(≒ 目に見えない大切なもの)こそが、最重要であると信じて会社経営をしているので、きっと輪読会もなにか素敵な効果があってくれると期待してます。

BtoBマーケティングの書籍出版の鉄板の施策くらいになれると素敵だなくらいに思っているので、また大きな効果が見込めれば追記したいと思います。

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