論文紹介 陸上戦力が展開していれば、航空作戦の効果は高まるのか?
20世紀の初頭にイタリアのジュリオ・ドゥーエはいち早く航空戦力の重要性を認識し、独立空軍の創設を主張した軍人でした。それ以来、航空作戦をめぐる議論では航空戦力において敵に優越することの重要性が強調されるようになり、時には陸上戦力や海上戦力の軽視が行き過ぎたこともありました。
現在では航空戦力の重要性を認めつつも、ロバート・ペイプのように陸上戦力や航空戦力との統合運用の重要性も確かめられつつあります(航空戦力だけでは戦略的効果を見込めない『勝利のための爆撃』の紹介)。今回の論