論文紹介 兵士は1週間ほどで戦闘に慣れるが、4週間で精神の限界に達する
19世紀以前の陸上戦では1日から2日の間に戦闘が終結することが一般的でした。しかし、20世紀以降では戦闘が1週間、2週間と続くことも珍しくなく、第一次世界大戦(1914~1918)では惨事ストレスなどで精神疲労を蓄積した兵士が戦闘不能になる事例が相次いで報告されました。このため、軍事学や軍事医学の研究者の間では、精神衛生が人的戦闘力の維持において極めて重要な課題であることを認識するようになり、調査が行われるようになりました。
1946年に出版された「戦闘神経症:戦闘疲労の経