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戦争を学ぶ

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戦争を学びたい人のためのマガジンです。軍事学のテーマを中心に、戦略、戦術、兵站、戦史などに関する記事を収録します。
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2022年6月の記事一覧

論文紹介 敵国の発電所を攻撃することは戦略的に有利といえるのか?

ウクライナにロシアが侵攻し始めたとき、発電所に対してロシア軍が攻撃を加えたことが注目を集…

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武内和人
2年前
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ウクライナ(と西側)がロシアと早期に講和すべきという意見は正しいのか?

5月23日、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムに、アメリカの国務長官を務めた政治…

武内和人
2年前
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現代の海軍が達成すべき任務は何か?

アメリカのロードアイランド州にあるニューポート海軍基地には上級士官を養成する機関である海…

武内和人
2年前
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ウクライナ侵攻から4か月が経過し、今後の展開を研究者はどう見ているのか?

安全保障問題で世界的に有名なシンクタンクに戦略国際問題研究所(Center for Strategic and I…

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武内和人
2年前
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クラウゼヴィッツは軍の組織構造をどのように分析していたのか?

軍隊の指揮官は戦闘任務を自分一人で完遂できないので、その内容を吟味し、適切な分析を加え、…

武内和人
2年前
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これまでに発表した軍事学の翻訳資料の紹介

これまでに出してきた軍事学の翻訳資料をこの記事でまとめておこうと思います。もし興味がある…

武内和人
2年前
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論文紹介 外国に聖域を確保した反乱軍は長期戦を遂行する上で大きな優位を得る

国内で内乱を引き起こした反乱軍は、国境を越えて部隊や物資を移動させることがあります。これは反乱軍が政府軍の脅威から逃れ、外国に基地を開設するためです。このような「聖域(sanctuary)」を確保できた反乱軍は、そうでない反乱軍よりもはるかに長期にわたり、粘り強く戦い続けることが可能です。 このことを実証しようとした研究として、Salehyan(2007)の「越境する反乱軍:反乱団体の聖域としての隣国(Transnational rebels: Neighboring st

諸兵科連合とは何か、なぜそれは有効なのか?

戦闘で軍隊が発揮できる戦闘力は、部隊の規模、装備の性能だけで決まるものではありません。む…

武内和人
2年前
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航空戦力だけでは戦略的効果を見込めない『勝利のための爆撃』の紹介

第一次世界大戦が終結した後に、イタリアの戦略思想家ジュリオ・ドゥーエは、将来戦の結果を決…

武内和人
2年前
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論文紹介 ランチェスターの法則を戦闘の分析に用いる際に注意すべきこと

ランチェスターの法則は、現代の軍事学の文献で繰り返し議論されており、さまざまな分析に応用…

武内和人
2年前
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論文紹介 ウクライナで露呈したロシアの軍事的な弱点は何か?

ロシアのウクライナへの侵攻から3か月が過ぎ、ロシア軍がさまざまな軍事的失敗を重ねているこ…

武内和人
2年前
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メモ 戦時下のウクライナが直面している経済危機と復興に向けた取り組み

近代以降の戦争では国民が総力を挙げて遂行することが常態になりました。軍事だけでなく、外交…

武内和人
2年前
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