論文紹介 外国に聖域を確保した反乱軍は長期戦を遂行する上で大きな優位を得る
国内で内乱を引き起こした反乱軍は、国境を越えて部隊や物資を移動させることがあります。これは反乱軍が政府軍の脅威から逃れ、外国に基地を開設するためです。このような「聖域(sanctuary)」を確保できた反乱軍は、そうでない反乱軍よりもはるかに長期にわたり、粘り強く戦い続けることが可能です。
このことを実証しようとした研究として、Salehyan(2007)の「越境する反乱軍:反乱団体の聖域としての隣国(Transnational rebels: Neighboring st