冷戦時代の核戦略理論家バーナード・ブローディは何を考えていたのか
アメリカの研究者バーナード・ブローディ(1910~1978)は、核戦略の研究で重要な成果を上げた研究者であり、特に抑止の分析で高い評価を受けています。日本でも安全保障を専門領域としている研究者の間ではよく知られていますが、日本で訳書が公刊されたことがありません。
そこで、この記事ではブローディの代表的な著作である『絶対兵器』と『ミサイル時代の戦略』を取り上げ、彼がどのような戦略思想の持ち主だったのかを紹介しようと思います。
『絶対兵器』(1946)『絶対兵器:原子力と世界