1812年のナポレオンにモスクワ撤退を決意させた要因は何だったのか?
1812年6月24日、フランス皇帝ナポレオン一世が率いるフランス軍は、ネマン川を渡ってロシアに向けて進撃を開始しました。当時、彼が従えていたのは60万を超える大軍であり、ロシア軍の兵力をもってしても、その前進を阻むことは困難でした。
9月14日にナポレオンはモスクワを占領することに成功します。ナポレオンの戦争計画では、ロシアが即座に講和に応じることを想定していたので、フランス軍の将兵には十分な防寒具が与えられておらず、軍馬には凍結した道を進むために必要な刻み蹄鉄の用意があり