マガジンのカバー画像

戦争を学ぶ

333
戦争を学びたい人のためのマガジンです。軍事学のテーマを中心に、戦略、戦術、兵站、戦史などに関する記事を収録します。
運営しているクリエイター

2021年9月の記事一覧

国家を近代化へと突き動かした軍事革命の比較史『軍事革命と政治変動』の紹介

なぜ近代国家はヨーロッパで成立したのでしょうか。この問いに答えるために、数多くの研究者が…

100
武内和人
3年前
2

論文紹介 小規模な武力行使で相手を外交交渉へ誘導する戦略がある

基本的に国際政治や戦略の研究では戦争が政策を遂行する手段としてあまりにもコストが大きすぎ…

武内和人
3年前
13

軍隊が選択したドクトリンによって国際情勢が不安定になる場合がある『軍事ドクトリン…

ドクトリン(doctrine)とは、国防政策を遂行するために軍隊が採用すべき制度や運用を定めた基…

武内和人
3年前
13

なぜスパルタは没落したのか? 軍事大国の急激な弱体化には理由があった

都市国家スパルタは古代ギリシアで有数の軍事大国でした。国防のために青少年に対する過酷な教…

100
武内和人
3年前
39

戦略を研究する人なら知っておきたいゲーム理論の基礎的な研究成果を紹介する

ゲーム理論(game theory)とは、利害が異なる行為主体が相互に影響を及ぼし合う状況で選択す…

武内和人
3年前
43

部隊の戦闘力は指揮の構造だけで大きく変化する『軍事力を指揮する』の紹介

戦場における部隊の戦闘力を評価する際には、兵士や装備などを単位とした数量で比較しがちです…

武内和人
3年前
59

トルストイが小説『セヴァストポリ』で描いたクリミア戦争の日常と非日常

クリミア戦争は1853年10月、ロシア帝国とオスマン帝国との間で勃発した戦争です。その名の通り黒海に突き出したクリミア半島が主戦場となった戦争であり、有名なレフ・トルストイがロシア軍の将校として従軍していたことでも知られています。 開戦当初、ロシアの艦隊がオスマンの艦隊を撃破したことで、戦いはロシアに有利に進んでいましたが、ロシアの勢力拡大に警戒を強めたイギリスとフランスが1854年3月に参戦し、後にイタリアのサルデーニャ王国も続いて参戦しました。 相次ぐ列強の参戦によっ

なぜクラウゼヴィッツの軍事理論が戦争計画の基本なのか? 英国の戦略思想家コーベッ…

19世紀のプロイセンの軍人カール・フォン・クラウゼヴィッツの軍事理論によれば、あらゆる戦争…

武内和人
3年前
30

論文紹介 米国は技術力で21世紀の戦いを制することができると勘違いしていた

2001年の同時多発テロ事件以降、米軍は国際テロリズムを撲滅するための作戦を世界規模で実施し…

100
武内和人
3年前
7

現代の戦略学の入門書として書かれた『軍事戦略入門』の文献紹介

軍事学の中で戦略学は特に人気がある分野です。戦術学や兵站学に比べて、教科書や参考書が供給…

武内和人
3年前
47