イスラム圏の戦争史を概観した『イスラムの戦争(Islam at War)』の文献紹介
21世紀に入ってからも、西アジアにおいては戦争が止むことはなく、各地で大小さまざまな戦いが続いています。この地域の戦争を理解するためには、歴史的なアプローチをとる必要があり、特にイスラム教の発達と関連付けた戦争史を知ることが効果的です。
研究者向けの専門書ではなく、一般向けの概説書として紹介することができるものに『イスラムの戦争(Islam at War: A History)』(2003)があります。これはイスラム教が創始された7世紀から米国が対テロ戦争へと乗り出した21