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戦争を学ぶ

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戦争を学びたい人のためのマガジンです。軍事学のテーマを中心に、戦略、戦術、兵站、戦史などに関する記事を収録します。
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2021年8月の記事一覧

論文紹介 核兵器を持つことによって、どれほどの優位性が得られるのだろうか?

1945年8月に日本の広島と長崎に投下された米軍の原子爆弾は、わずか2発で数十万人の市民を殺害…

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武内和人
3年前
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国家が戦争に関与する事実を隠すことには戦略的な理由がある 『秘密戦争(Secret Wars…

私たちがメディアを通じて知り得る世界の動きは全体の一部にすぎませんが、このことは最近の戦…

武内和人
3年前
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古代ギリシアの兵書で籠城戦におけるパニックの対処法が記されている

城に立て籠もって戦う籠城戦は、世界各地の戦争史で一般的に見られる戦い方でした。高く積み上…

武内和人
3年前
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中世以降のヨーロッパ軍事史を概観した『ヨーロッパ史における戦争』の紹介

歴史学者ブラウンは『近代ヨーロッパの起源(The Origins of Modern Europe)』(1972)という…

武内和人
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翻訳資料 戦術学を学ぶなら知っておきたい「戦術の基本概念」

米陸軍省『野戦教範3-90 戦術』(2001年)の2章8節「戦術の基本概念(Basic Tactical Concepts…

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武内和人
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命を懸けて軍旗を守ろうとした軍人たち:ワーテルローの戦場で記録された驚くべき逸話

軍隊に入隊したばかりの兵士は、新兵訓練を受ける過程で、軍旗というものがどれほど神聖なもの…

武内和人
3年前
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イスラム圏の戦争史を概観した『イスラムの戦争(Islam at War)』の文献紹介

21世紀に入ってからも、西アジアにおいては戦争が止むことはなく、各地で大小さまざまな戦いが続いています。この地域の戦争を理解するためには、歴史的なアプローチをとる必要があり、特にイスラム教の発達と関連付けた戦争史を知ることが効果的です。 研究者向けの専門書ではなく、一般向けの概説書として紹介することができるものに『イスラムの戦争(Islam at War: A History)』(2003)があります。これはイスラム教が創始された7世紀から米国が対テロ戦争へと乗り出した21

非国家主体の戦い方は国家と同じものになる場合があるとの研究報告 『非国家戦争(Non…

2001年に米国で同時多発テロ事件が発生し、米国が国際テロリズムの撲滅に向けて動き出してから…

武内和人
3年前
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なぜタリバンはアフガニスタンで20年も戦い続けられたのか? 『タリバンの戦争』の文…

2021年現在、アフガニスタンの各地で武装勢力のタリバンが攻勢を強めています。2021年4月13日…

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武内和人
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核戦力によらずに抑止することを目指す『通常戦力の抑止』の紹介

抑止(deterrence)とは一般に自国に軍事的能力があることを知らせることで、他国が意図する先…

武内和人
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翻訳資料『遊撃戦の規則』18世紀のレンジャー隊員はどのように戦っていたのか

戦争の歴史では大部隊を用いた戦略や戦術が注目されがちですが、小部隊の戦略や戦術にも、長い…

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武内和人
3年前
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