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戦争を学ぶ

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戦争を学びたい人のためのマガジンです。軍事学のテーマを中心に、戦略、戦術、兵站、戦史などに関する記事を収録します。
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2021年7月の記事一覧

21世紀の都市型ゲリラ戦を理解する:Out of Mountains(2013)の紹介

ニューサウスウェールズ大学教授のキルカレン(David Kilcullen)は、『山岳から外へ(Out of …

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武内和人
3年前
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翻訳資料 「戦術とは何か」米海兵隊『戦術』第1章より

軍事学とは簡単に言えば軍隊の制度と運用を社会科学の立場で研究する学問ですが、特に軍隊の運…

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武内和人
3年前
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非正規軍の作戦が成功する条件とは、クラウゼヴィッツの分析を紹介する

戦争の主体は国家の指揮下にある正規軍に限定されていません。国家の指揮下にはない武装勢力で…

武内和人
3年前
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論文紹介 なぜ機械化された正規軍で反乱軍を鎮圧することが難しいのか?

19世紀までの正規軍は、しばしば反乱が起きた地域の治安を維持する任務に駆り出され、一定の成…

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武内和人
3年前
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兵力や武器ではなく、運用が勝敗を決める最も重要な要因である:『軍事力』の紹介

政治学の研究では、それぞれの政治的勢力が持つ軍事力を比較評価しなければならない場合があり…

武内和人
3年前
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とある義勇兵が最前線で見たフランス革命戦争・ナポレオン戦争の真相

フランソワ・ヴィゴ=ルシヨン(1774~1844)は18歳でフランス軍に入隊し、フランス革命戦争と…

武内和人
3年前
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戦争と社会福祉の意外な関係:ティトマスが語る福祉国家の軍事的な意義

社会福祉(social welfare)とは、あらゆる国民を対象にして、その生活を向上させる社会的サービスをいいます。1945年に第二次世界大戦が終結すると、イギリスでは「揺り籠から墓場まで」というスローガンのもとで、国民に最小限度の生活水準を保障する社会福祉政策が展開され、政治的な重要性が増してきました。政治学の研究者は社会福祉を重視する国家体制を福祉国家(welfare state)という類型で区別しており、現代の工業先進国の特徴の一つとしてさまざまな研究を行っています。

負傷するなら戦死した方がまし?:ナポレオン戦争で従軍した兵士の過酷な現実

いつの時代も最前線で敵弾に晒される兵士の関心は、生きるか死ぬか、そこに尽きると思います。…

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武内和人
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変化し続けた戦闘と戦術の歴史を解説する:エンゲルス「戦闘」の翻訳と解説

戦闘(battle)とは、作戦目標を達成するため、敵と味方がそれぞれの部隊を用いて互いに争う行…

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武内和人
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「戦略とは、臨機応変の体系であり、客観的な科学などではない」

ヘルムート・フォン・モルトケ(1800~1891)はデンマーク戦争(1864)、普墺戦争(1866)、普…

武内和人
3年前
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クラウゼヴィッツが語る19世紀の兵站の歴史とその意義

軍事学の歴史で兵站の意義を認め、その分析を展開した最初期の人物として挙げられるのはアント…

武内和人
3年前
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これからナポレオンの戦史を学びたい人のための参考文献を4冊紹介する(暫定版)

フランス革命戦争(1792~1799)・ナポレオン戦争(1804~1815)において、フランスの軍人ナポ…

武内和人
3年前
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