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戦争を学ぶ

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戦争を学びたい人のためのマガジンです。軍事学のテーマを中心に、戦略、戦術、兵站、戦史などに関する記事を収録します。
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2021年6月の記事一覧

翻訳資料『中隊将校のための100のヒント』第一次世界大戦で活躍した豪軍の名将モナッ…

ジョン・モナッシュ(John Monash)は、オーストラリアで国民的英雄として名高い軍人です。191…

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武内和人
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翻訳資料:英国陸軍『1920年版野外要務令』「戦いの原則」の翻訳

1918年に第一次世界大戦が終結すると、各国では前線で得た経験を踏まえ、軍事学の調査研究が活…

武内和人
3年前
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あらゆる時代に通じる「戦闘の恒久法則」とは何か? 13個の軍事法則を解説

あらゆる戦いに通じる普遍的な原理というものが果たして存在するのでしょうか。軍事学では、こ…

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武内和人
3年前
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論文紹介 戦争の分析レベル:大戦略、軍事戦略、作戦術、戦術を解説する(参考文献一…

戦争が国家の安全保障を左右する極めて重大な事態であることは今も昔も変わっていません。戦争…

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武内和人
3年前
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戦争で軍隊を動かすには、いつでも兵站線を確保しておく必要がある

腹が減っては戦はできないと昔から言われていますが、これは戦争の歴史を研究する上で最も注意…

武内和人
3年前
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いかに国家は軍隊をコントロールすべきなのか?『軍人と国家』の書評

それぞれの国における軍隊の形態は国際情勢だけでなく、国内情勢、特に国家の形態によって影響…

武内和人
3年前
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国家は本質的に軍事組織だったと論じた歴史学者ヒンツェの議論を紹介する

国家と戦争との間に密接な関係があり、両者が相互に影響を与えてきた歴史があります。この関係に着目した歴史学者オットー・ヒンツェ(1861~1940)は、あらゆる国家組織が戦争組織、つまり軍事組織として発達したと論じています。 今回は、ヒンツェが「国家組織と軍事組織(Staatsverfassung und Heeresverfassung)」(1906)と題する論文で、ヨーロッパ史における国家の発達を軍隊の発達とどのように関連付けているのかを説明してみたいと思います。そのため