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アメリカの景気後退マジで備えた方がいい

こんばんは!竹内です。

皆さんはアメリカの景気後退がちょっとやばいかもしれないみたいな話は聞いたことありますか?

僕のライブを見てる人ならもしかしたら聞き飽きたと思うかもしれませんね笑
2024年10月4日、米雇用統計では非常に強いデータが出ていましたが、ここで懸念すべきことがいくつかあります。

結論から言うと、FRBパウエル議長が楽観的メッセージをしているのとは逆で、足元の米消費者は生活崩壊の間際にあります。

その根拠についてまとめました。
今の事情をしっかりと把握した上でこれからの相場の動きに備えられるようになってください。

ではいきます。


長短金利差をテクニカルで見ると?

いきなり話が変わるかもしれませんが、
皆さんは今のアメリカの長短金利差、イールドカーブがどうなってるか知っていますか?

こちらが長短金利差のグラフです。

逆イールド解消後、長短金利差は急増

長短金利差とは10年債利回りから2年債利回りを引いた数字

どういうことかまだ分からない人もいると思うので説明すると、

例えば10年後にお金が返ってくる投資と、
2年後にお金が返ってくる投資、

さて、どっちの方がお金が多く返ってきそうですか??

普通は前者ですよね。

ただここでその逆、2年後にお金が返ってくる投資の方が利率が高いケースが過去何度もあります。
この異常な状態を逆イールドと言います。

逆イールドはアメリカの政策金利が高い時に生まれます。

そして利下げを機にこの逆イールドは解消されるのですが、
ここで失業率の悪化などの景気後退が来て一気に利下げをしないといけなくなるので、
長短金利差も一気に上昇するということが過去何度もありました。

そして先月9月18日、FRBは0.5%の大幅利下げをしたことで2022年からの約2年ほど続いた逆イールドがついに解消されました。
これによってそろそろ景気後退が来るんじゃないかと言われているのが今ですね。


ここでテクニカル的に見ると興味深い部分があります。
すなわち、逆イールドが起こっている期間にレンジボックスが形成できる点です。

こちら過去の利下げ局面、つまり景気後退が起こったときのイールドカーブです。

2001年ITバブル崩壊 2007年不動産バブル崩壊

どちらの利下げ局面でも、逆イールドになる少し前からレンジボックスの形成ができ、
それをブレイクする形で景気後退が訪れています。

現在のイールドカーブ

現在のチャートを振り返るとこのような形でボックスを形成でき、
今はアメリカの雇用統計の結果が強く大幅利下げ観測が遠のいていることでイールドカーブも下降していますが、
過去の例を見てもこれからレンジボックス上値に近づき、そしてブレイクとともに景気後退が訪れる可能性は十分にありますよね。

雇用統計の内訳(民間の雇用は減少)

そして10月雇用統計についてですが、
前回のnoteで解説した通り激盛りの内容でした。

政府職員は91万人増加、民間雇用は45万人減少

これは大統領選挙前の準備などで職員を非正規含め大きく雇っていることが考えられますが、
つまるところ真の意味でアメリカの労働状況が把握できるのは大統領選挙後ということになります。

BLSは8月にも大幅な雇用統計の下方修正を行っていますが、
そういった背景もあり、最後のバイデン政権に花を持たせ、
大統領選挙前にアメリカの経済が堅調である様子をアピールしたい政治的な意図まであります。

クレカの残高変動率が急減

また、以前からアメリカの国民の間で貧富の差が広がっているとお伝えしていましたが、いよいよデータ上にも表れてきました。

まずアメリカでは貯蓄率がたった1年で5%から2.9%とリーマンショック時以来の急落をしています。

貯蓄率はリーマンショック時の水準

これまでライブなどでも話してきたように、
アメリカの住宅ローン金利は現在とんでもない状況です。

仮に平均価格の8000万の家を買って30年ローンを借りたら、
30年後には1億8000万近く返さないといけません。

家2個買えるわみたいな状況なのですが、
そういった自動車や住宅ローンなどの非回転信用残高が急激に増加し、
同時に貯蓄率まで下がっています。

さらにクレジットカードの債務も2024年上半期で急激に増加をしました。

2011年以来の信用残高(クレカ、自動車、住宅ローン含む)の変化

こういった状況の中で、
「アメリカの人たちってこれ以上お金借りれるの?」
そんな疑問があったんですよね。
一部の人は最早クレジットカードでギリギリ生活をしているような状況ですから。

そしてそんな状況が限界を迎えるデータが出てきました。

こちらは月間のクレジットカード債務の変化のグラフですが、
前月7月に一気に上昇したにも関わらず、
その後一気にマイナスにまで急落。

月間回転信用残高(クレカ債務残高)の変動

つまるところ、消費者の多くがそれ以上クレカを使えなくなって、
消費に限界が来ている
ということを表しています。

また、住宅ローン同様アメリカのクレジットカード金利は過去最高の水準です。

平均クレカ金利は過去最高の21.6%(日本は15%)

最後に

以上のことから民間の雇用が急減していること、
アメリカの国民の消費事情が苦しくなっていることなどから
FRBは大幅利下げなどの政策を取らざるを得なくなる可能性は高く

今巷で言われているようなソフトランディングの可能性は依然として低いまま、
どちらかといえばハードランディングになってしまう可能性は高いです。

少し暗い話をしているかと思いますが、
こういった景気の後退は経済上当たり前のことです。

バブルになればそのツケは必ず来ます。
そういったバブルの崩壊を繰り返して経済は前に進んでいきますしそれが歴史だと思います。

そしてこれはアメリカだけじゃなく日本でも同じ話で、
近いうちに円高に伴ってこれまで異常な円安で急成長を遂げた日経バブルの崩壊は必ず来ます。

マジで別の国の話でも、
ドル円が上がるか下がるかだけの話でもないですからね。

こうなった時に僕は自分の家族を養えなくなるのはあり得ないと思いますし
この可能性を知らなかったで済ますのも絶対にナシです。

だから何か一つに依存をしない収入の柱を作って、
今のうちに時給を上げておく必要があるんですよ。

皆さんはどうですか?
コロナ禍の時のようにこれまで通りの生活ができなくなることに備えて、
何かしらの準備はできてますか?

正直そうではない人の方が多いとは思います。
だからこそこの記事を見た人は、
本当に、1秒でも早く、行動を起こしてください。

そうじゃないともしものことが起こったときに間に合わない、
そしてもしもが起こる確率の方が高い状況なんです。

よく言われてる話ですが、
あなたが貧乏なのはもちろんあなたの責任ですが、

あなたの子供が貧乏なのは子供のせいじゃなく親であるあなたの責任になってしまいます。

今回のお話のことも、
別の国の話、ただの投資の話だし大丈夫でしょで済ませるか、
それとも、マジでやばいと思って行動に移す、どうすればいいか調べる、

これだけでも本当に違うと思います。

改めて言いますが本気で景気後退に備えた方がいいです。

そして僕も全員が時給を上げられる発信を続けていきます。

できること全部やり切って時給を上げて、
守りたい人を守れる力を身につけましょう。

今回は以上です。
ここまで読んでくれてありがとうございました。

またライブやXでの投稿、次回の記事でお会いしましょう。
竹内でした!

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