見出し画像

10月4週目ドル円振り返り

こんばんは。竹内です。

今週のドル円は153円に到達。
そして明日には衆議院解散総選挙、来週には雇用統計再来週に大統領選挙FOMC政策金利と激動の相場を迎えます。

今のうちにこれからの動きがどうなるかしっかり把握しておきましょう。


衆議院解散総選挙の焦点

明日10月27日、衆議院解散総選挙の開票がされます。
今回の解散総選挙、与党の過半数割れが考えられているという状況です。

こうなった場合のシナリオはいくつかありますが、
最も大きな可能性としては日銀への圧力の低下による金融政策の正常化です。

皆さんは自民党総裁選のことは覚えてますか?
一時は高市氏当選期待で円安に、
そして石破現総裁当選後一時円高方向へ動きましたが、その後日銀に政治的圧力をかけるような発言と相場を右往左往させました。

石破総裁と植田日銀総裁

ですが日銀植田総裁も話している通り、中央銀行は独立した機関であり、政治的な圧力を受けてはいけない立場です。
誰よりも国民のための政策を打ち出していく必要がありますが、政治的な影響によりアベノミクスからの脱却に長い長い時間をかけてしまいました。

ここで与党の影響力が薄れることで日銀への影響力が薄れ、金融政策の正常化への舵を切りやすくなります。

そして今国民の関心が最も高いこと、
それはすなわち「景気・雇用・物価高」です。

現在の物価高は150円台という強力な円安が原因。
これに関して植田総裁は、「今の利上げペースのままだと投機的ポジションが減らず問題がある」としています。

つまるところドル円ロングでのスワップお小遣いを狙う投資家が多くて円安が終わらないから何とかしたいということです。

日銀の役目は「物価の安定」、ひいては国民の生活の安定です。
一部の投資家がお小遣い稼ぎできるようにすることではありません。

そのため国民全体の需要、生活状況に応じるために今後金融政策を正常化していき金利を引き上げていくことは大前提としてとらえておきましょう。

景気後退時ほどソフトランディングは期待される

さて、来週金曜日アメリカの雇用統計が発表されますが、
ここを前に重要なデータがあります。

今現在、市場ではソフトランディングへの期待が高まっています。
大手メディアもこぞって経済は堅調、ソフトランディングが期待できるとしています。

ですが過去の景気後退局面の際、同様にソフトランディングが数多く囁かれ、そして裏切られてきた歴史があります。

こちらの画像は「ソフトランディングについて期待をしている記事」の数のグラフです。

ソフトランディングに関する記事

これがどういうことかというと、
いずれもソフトランディングに関する記事の数がピークを迎えるのは景気後退の直前になってるということです。

みんな不安だから期待してしまうという話です。

そして現実がどうなったのかというと、
アメリカの景気が後退しないことに期待して、
そして裏切られ続けてきたんです。

来週雇用統計が発表されますが、大統領選挙の影響もあるので一時的なお祭りで雇用が増大していることは充分に考えられます。

そして以前もお話ししていたように大統領選挙の影響が薄まった12月からに本当の意味での労働市場が明らかになります。

大統領選挙の考察もしてるので確認できていない人は見ておきましょう。

まずはデータがどう出てくるかしっかり見て、
変な期待などをしないようにしていきましょう。

ドル円分析

ではドル円のチャート分析に移ります。
まずは週足ですが、現在は週足トレンドラインに接触している状況。

週足チャート

三尊右肩部分を作りに行っているような形になっています。

ここで「ずっと竹内が下がる下がる言ってたからそろそろだろ」
そう思ってショートに入った方、まだ早いです。

そうやって飛び乗ってると相場はこれから上がるのか下がるのかというところで不安になって損小利大のトレードができなくなります。

いつも言っている通り市場の動きを確認してからで間に合います。

市場の動きを確認って何?というところですが、
「プライスアクション」を確認するんです。

4時間足チャート

こちら4時間足のチャートですが、
こう見ると高値圏に🟪レンジボックスを形成できることがわかると思います。

ここでレンジを下抜いてくると、市場の見方としてはやっぱり円は強くなるんだ、という意見になります。

そうなるとどうなるか。
円キャリートレードを狙ったポジションの損切が入ってきます。

なのでショートエントリーは下抜けを見てからの検討でよくて、今すべきことじゃないんですよね。

例えば仮にレンジ下限で反発して🟪レンジを上抜ける動きだって可能性としてはあるわけです。
そうなれば安値も高値も切り上げる、典型的なダウ理論のトレンド継続ですから。

さらにこの4時間足で見ても明確に安値を切り下げていると判断できるのは149.3のネックラインを下抜けた時です。
ここで10月頭からの上昇トレンドを否定できるようになります。

一部の人はここで、「そんな価格までの下落を待つのは機会損失だ!」といいます。
別にいいんですよ。なぜなら今後140円、ひいては128円までの下落を狙っていくための布石なんですから。

自分にとって都合のいい展開になった時に動いていくのが「損小利大」に繋がります。飛び乗るのはコツコツドカンのもとです。

最後に

前回ライブでお話をしましたが、僕たちは「楽になるために」投資をしているはずです。

じゃあチャートを必死で見てこれから上がるか下がるか考えてるのが楽ですか?
エントリーポイントを探すために投資を始めたんですか?

違うじゃないですか。
時間をかけずにお金を増やすために始めたと思います。
皆さんお仕事必死に頑張って家族のために動いているのに裁量でちっちゃい値動きを気にして時間なんて無駄にしてる場合じゃないんですよ。

「時間をかけないこと」「いかに楽をするか」を考えて投資をしていきましょう。そしたらFX、まじで楽しいです。

そのための考え方と実践方法も今公式LINEのメニューに全部載せてるので強くなりたい人は見ていってください👍

では来週、大きなターニングポイントになる相場を乗り越えていきましょう。
お疲れ様でした。竹内でした☺


いいなと思ったら応援しよう!