【ドル円】11月3週目振り返り バブル崩壊の予兆と今後の展開とは
こんばんは。竹内です。
今週もお疲れ様でした。
今週はドル円が156円に到達していましたが、
ここである重要な転機が訪れています。
「相場が上がりすぎていて焦ってしまう💦」
ですが一生続くバブルはこの世になく、必ずいつか終わります。
そしてその予兆がいたるところで見られている状況です。
今回のnoteを読めば今ポジションを持っている人でも来週自信を持って相場を見れるようにもなります。
トランプトレードの終了?
11月15日金曜日、小売売上高は上振れ。
そしてこれを機に米国株が大幅に下落をしました。
「指標の結果が良かったのになぜドル円は下がっているのか?」
お答えします。
インフレの抑制ができていないことが理由でトランプトレードの熱が冷えたからです。
まずこれまでのドル円相場をけん引してきたのは明らかにトランプ氏勝利によるお祭りでしたよね。
法人税の引き下げなどにより米国株に成長の風を吹かせようという政策ですから。
ですが冷静に考えてみてください。
まだ何の経済的政策の展開もされていません。
なのにドル円が上がっているのはどういうことなのか。
要は市場が過度な期待をしていたということです。
落ち着け落ち着けということですね。
そしてトランプ氏が勝利した理由、
これはひとえに前政権への不満が大きかったと言えます。
つまり、バイデン政権によってインフレが急上昇した。
国民の生活は高い物価で火の車になっている状態です。
そんな政権に任せられるかという気持ちがトランプ氏への票を集めました。ちょうど日本でも自民公明の連立政権が過半数を取れなかったことと同じですね。
そんな状況で新リーダーが出たんだからそりゃみんな期待でお祭りになりますよ。
ただ、いざ指標が発表されたらどうでしょう。
小売売上高は上振れ。内訳を見てもこれまで通り生活必需品に消費が集中している状況で、インフレは全く収まっていません。
ここでみんなハッとなります。
そういえばトランプさんになっても状況はすぐに変わってなかったわと。
じゃあこの米国株も買われすぎだよねということで、
大幅に売りが入る。
その結果ドルも売られるといったことが金曜日起こっていました。
来週もこれまでのトランプトレードの巻き戻しが起こることを考えれば、
ドル円151.4付近への回帰は充分起こり得ますよね。
ちなみにそこの判断はトレンドラインを下抜けるかどうかを見れば市場の総意は一目瞭然。
焦る必要はないのでラインを割り出したらエントリーを考えていく形で問題ありません。
過去のバブル崩壊から学びましょう
では冒頭でもお伝えしていたように、
直近のバブル相場について解説をしていきます。
今回は米国株に焦点を当てます。
先ほどのお話からもわかるように米国株はドル円とも密接につながっているので必ず押さえておきましょう。
ではまずですがこちらが現在の米国株のチャートです。
こちらを見てもらったらわかるように、
今のダウ平均株価は異次元の上昇トレンドの中にあります。
月足トレンドラインからどんだけ離れてるのと言いたくなるほどの成長です。
コロナ禍の渦中はある程度下落していますが、
それでもトレンドラインに接触後反発し、その後トレンドラインからひたすらに乖離しています。
これと全く同じ形が過去にありました。
すなわち、世界恐慌です。
なんかさっき見た?
というくらい月足トレンドラインから大幅に乖離をして、
そして一気にトレンドラインまで落ちたチャートがありますね。
当時の歴史考証は置いておきますが、
今とまったく同じ形になっています。
そして、これはリーマンショック時、コロナ禍の時もそうだったのですが、
誰もショックが起こることを予想できなかった。
ショックは、突然やってきたんです。
そして過去のショック時に共通する特徴は、
トレンドラインからの大幅な乖離です。
失業率は一度も上昇させてはいけない
そしていつも起点となったのは失業率の上昇です。
つまり失業率はこれから先、一回も上昇することを許されないんです。
さて、そんなことが果たして可能なのでしょうか?
過去アメリカは景気が過熱した際に金利を引き上げ、
インフレを抑えようとし、
その後失業率の上昇を食い止めるために利下げを実施しようとし失敗を繰り返してきた過去があります。
現在ある程度インフレを食い止めることに自信がついたというFRB。
9月に大幅利下げと11月に利下げを行いましたが、
その後パウエル議長は11月14日、「利下げを急ぐ必要はない」と発言をしました。
過去そうやって政策金利を据え置きした場面では、
失業率が急上昇をしています。
もう一度考えますが、果たして本当にこれから一度も失業率を上昇させることなく政策を展開させることは可能なのでしょうか?
非常に難しいと言わざるを得ない状況であることは誰しもがわかると思います。
だからこそお祭り相場に浮かれることなく、景気後退に備えなければならないと僕は考えています。
ドル円相場分析
では話を来週のドル円相場に戻します。
現在はトランプトレードが落ち着いて🟪レンジ上値まで戻した状態。
ここで注目になる点は
🟧トレンドラインです。
この🟧トレンドライン、起点となったのは11月6日トランプ氏勝利の日です。
そして、その後トランプトレードを支えていく形となりました。
つまり、この🟧トレンドラインを下抜けるということはこれまでの見方を修正していくということになります。
次の焦点となるのは🟪トレンドラインです。
これはアメリカの堅調な経済データを裏付けた線であるため、
ここを下抜けた場合市場が米経済への見方を改め始めたことを示唆していきます。
さらに🟪レンジ下限。
ここは前回雇用統計後につけたネックラインとなっており、
ここの下抜けが中長期での下落の起点となります。
すべての考察に当てはまることですが、下抜けたかどうか、見てから考える形で問題ないということです。
今が高値圏であることを再度認識しなおして決め打ちのトレードをしないことだけ考えておきましょう。
それでは今回はこのあたりで終わりにします。
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それでは今週もお疲れ様でした!