トリガミは疫病神
まず、最初に私ごとですが、トリガミは一切買いません。
もちろん、昔はこのトリガミを結構買っていました。
あの当たったときの、何ともいえない微妙な気持ち^^;
ときには
『なんだぁ~、馬券買わなくてもよかったかな!?』
そんなことを思うときもありました。まぁそれは言い過ぎ……
でもないんです!
実は、何気なく感じていたこの
「トリガミを買うくらいなら、馬券を買わないほうがいい!」
この見方こそ、<馬券上達の秘訣その1>だったんです。
今回は『知ってる人には当り前?、知らない人には信じられない』
そんなお話です。
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トリガミは"資金のリスクヘッジ"足り得るか
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いきなりですが、質問です。
Q.「なぜ、あなたはトリガミを買うのですか?」
今は全く買わない方も、買っていた頃を思い出してみて下さい。
おそらくは、A.「資金面や買い目」の“押さえ、いわゆる”リスクヘッジ”だと思います。
今回は、そのうち「資金面のリスクヘッジ」についてお話しします。
確かに、トリガミは、投じた金額に対し的中して得るリターンの金額が同じ程度と、"目先"の資金変動の面でプラスマイナスゼロです。
そのため、資金のリスクヘッジとして
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馬券を買いトリガミとなる = 馬券を買わずレースを見送る
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これが同じに思われるかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです。
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"短期と長期"を意識する
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結論から言えば、こと"長期"の資金変動、いわゆる回収率の面では
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馬券を買いトリガミとなる < 馬券を買わずレースを見送る
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この差は歴然としています。
これはトリガミに限らず、本質的にみると
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競馬で”馬券を買う”という行為には、
目先、"手数料20~25%"を支払う義務があり、
長期、”回収率が75~80%に近づく絶対的な力”が働くため、
それは、”リスクそのもの”なのです。
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もちろん、馬券を買う行為には、的中して回収率100%超となるチャンスも存在します。
ただし、それはあくまで"的中すれば"の話。
常に、馬券を買う行為に、"100%絶対的に存在"するのは、"リターン"ではなく"リスク"のみ。
だからこそ、“毎回”背負うリスクの管理がおろそかだと、
“たまにくる”せっかくのリターンを十分に活かせない。
いくらリターンのために、予想分析に時間をかけ、優れた的中のロジックを作りあげても、資金管理などリスクヘッジが甘いと、"短期的(一時的)"には勝てても、"長期的"に勝ち続けることは不可能。
あなたも、
日々、レース回顧や分析等予想に取り組み
せっかく馬券的中して得た資金が
気づいたら、いつの間にか目減りしている
そんな経験ないでしょうか。
これが、いわゆる“大数の法則”です。
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競馬の“控除率”が20~25%である以上、
いくら予想スキルを磨き馬券的中しても、
資金管理スキルが未熟、それが無策では、
馬券を買う回数が増えれば増えるほど、
回収率が75~80%に”限りなく近づく”
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それは、まるで"地球の重力"のように、馬券を買う全ての人にのしかかってくる"抗えない力"。何人たりとも、それから逃れることはできません。
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トリガミは長期の負けが約束されている
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この“回収率を75~80%に近づける力”を甘く見てはいけません。
馬券を買えば買うほど、"力を増していく"この力
そこから逃れる"最も確実でシンプルな方法"とは
もちろん、"馬券を買わない"ことです。
しかし、それでは
”この力から逃れる"ことはできても
”回収率を上げる”ことはできません。
当たり前ですが、回収率100%超など、"競馬で勝ち続けるため"には、否が応でも、馬券を買わなければなりません。
では、どうするのか?
ズバリ、大数の法則は、「"試行回数が増えれば増える"ほど、その影響力が強くなっていく」わけですから、
単純な話
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できる限り、馬券を買う回数(目)を減らし
できる限り、手数料を支払う機会を減らし
リスクをとる以上、必ず回収率100%超のリターンを狙う
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これが理論上、大数の法則と控除率の影響を少なくし、
短期的に、回収率が下がる"機会"を減らす
長期的に、回収率100%超の"底上げ"を狙う
といった「常勝を狙える馬券の買い方」です。
※あくまで、ここでは予想の的中率を上げるなど、リターンの向上は抜きにして、リスクヘッジの面のみで"回収率を上げる方法"を考えます。
しかしながら、"トリガミ"は、それと真逆の
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余計に、馬券を買う回数(目)も多くなり
自らが、手数料を支払う機会を増やし、
リスクをとっても、得るのは必ず回収率100%未満のリターン
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理論上、大数の法則と控除率の影響下に自らどっぷりと浸かり、
短期的に、回収率が下がる"機会"を増やし
長期的に、回収率を“確実に底下げ"する
そんな「負けが約束された馬券の買い方」と言えるわけです。
以上、あなたの予想スタンスがどうであれ、
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馬券を買いトリガミとなる < 馬券を買わずレースを見送る
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この歴然たる差、おわかり頂けたでしょうか。
"トリガミ"となることに、資金増減などの"短期的なリスク"が見えずとも、そこには、"長期的に恐るべきリスク"が潜んでいる
長い目で見れば、何の対策もせずには、「百害あって一利なしと、トリガミは“疫病神"とでも言いましょうか(苦笑
ですから、一刻も早くこの"疫病神"ならぬ、トリガミを振り払う必要があります。
『金輪際、トリガミを買わないようにする』
この決断に迷う余地などありません。
さぁ、あなたの馬券からに“トリガミ”という4文字、完全に消去しちゃいましょう。
……
……
と、言いたいところですが、チョット待って下さい。
実はこの"トリガミ"には
隠された“もう一つの顔”があります。
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トリガミに隠されたもう一つの真実
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正直、『トリガミを買わない』それだけでは
本当に回収率を上げることは難しいです。
トリガミに隠された“もう一つの顔”
それに気づいて初めて
あなたの"予想が洗練され、回収率に違い"が表れてきます。
ズバリ、これが、<馬券上達の秘訣その2>です。
では、トリガミの“もう一つの顔”とは一体?
……
……
それは、【次の記事】にて
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次回予告『トリガミこそ真実の鏡』
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トリガミを買う行為は、あなたの回収率の首を絞める行為。がしかし、そのトリガミ、破り捨てるのは待って下さい。そこには…
最後に、こうしてトリガミのリスクを説明したところで、それでも、「あなたはトリガミを買う」のではないでしょうか。
そもそも、
「なぜ、人はトリガミを買ってしまうのか」
この理由は、ほとんどの競馬ファンは、「予想ばかりで資金管理などの知識やスキルが未熟」と言うのももちろんあると思います。
が同時に、これには人間誰しもが持つ〝ある深層心理”が大きく関係しています。
それが、有名な"プロスペクト理論"です。
株や為替など投資をする方なら、当然知っていると思いますが、もしあなたが、「競馬でも勝ち続ける」など投資目的で考えるならば、必ず熟知しておく必要があります。
知らない方は、是非この機会に学ぶことをおすすめします。