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予想ファクターを増やすほど上がるのは"的中率”でなく“○○率"
まず、なかなか競馬で勝てない人の中には
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予想ファクターを増やせば増やすほど
⇒的中率が上がる
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そう考えている人が多いように思います。
これは、「ある意味で正解であり、同時に大きな間違い」だと言えます。
どういうことか…
…これについて、以前『とある“ラーメン店』を例に話しました。
今回の前編~とあるラーメン店の話
で、このラーメン店の話から――――――――――――――――――――――――
参考にする予想ファクターを増やすほど
“リスク”があること自体、理解はできても、
――――――――――――――――――――――――
その反面、やっぱり心のどこかで
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参考にする予想ファクターを増したほうが
・“リターン”も増えそうな思いをぬぐい去れない
・以前より馬券が当たりそうでワクワク♪
――――――――――――――――――――――――
こうした心理にある方が多いと思います。
……もしや、あなたもそうでしょうか。
ずばり、これこそ、ギャンブルで「負ける人が抱き易い心理」です。
それは、何の裏付けもない「妄想、誤解」です。
逆に言えば、
この「負ける心理」「誤解妄想」を克服してこそ、
――――――――――――――――――――――――
参考にする"予想ファクターを増やす"ほど
漠然と“リスクも増える”ことを理解
…しただけにとどまらず
その“リスクを実践で限りなく減らし"て、
結果、"数的有利な"予想法を確立できる
――――――――――――――――――――――――
と言えます。
……
と『前回のラーメン店の話』とうって変わり
かなり本格的!?な感じになってきましたが
……
ではいきましょう。
Q.予想ファクターを増やすほど上がる"○○率"とは?
予想ファクターを増やす(総合的に考える)ほどに、
上がるのは"的中率"でなく"○○率"なのだ。
それ故、人はさらなる“○○”を求め、
予想ファクターを増やしたり、レース回顧に力を注いでしまう。
が、いつまでたっても上がるのは、“○○率”ばかりで
結局、肝心の"的中率"は思うように上がらない。
ズバリ、この"○○率"とは…?
A.答え……○○=納豆
否、冗談オヤジギャグでした(苦笑
A.答え……○○=納得、納得率
……
少しピンとこないかもしれないため、解説していきます。
例えば、馬券を買ってハズれたレースがあります。
仮に、単一の予想ファクターでは
『”血統"からは、この馬は買えないなぁ…』
といったように、レース結果について
"納得できる"ケースは、当然限られています。
一方、予想ファクターを増やせば増やすほど
『血統からは買えないけど、"調教"はよかったからなぁ』
『血統&調教はダメでも、"○○データ"に該当だったなぁ』
『血統&調教&データからは買えないが、"パドック"の気配は最高だった』
と、レース結果に"納得できる"ケースは
ドンドン増えていくと思います。
勝ち馬や人気薄の激走、その逆、人気馬の凡走も然り。
その理由は、探せば"何らかの要素"で納得できるものです。
ただし、ここで誤解をしてはいけないのは、――――――――――――――――――――――――
ある馬の激走について
『パドックの気配は最高だった』等
"納得できる"理由が見つかっても
それがイコール、
その時、パドックを参考にしていれば、
"的中できた"レース……では決してない
――――――――――――――――――――――――
と言うことです。
立ち止まって、よく考えてみてください。
予想ファクターの数を増やせば、
レース結果に、それを理由に
納得できる範囲、機会が増える
そんなの当たり前なんです。ごく自然なこと。
そこには、「何の数的優位性が生まれた」わけではありません。
しかしながら、人は大なり小なり
レース後、納得できた理由(ファクター)を
レース前、参考に(重要視)していたら
レースを、的中できたはずだ!
こうした
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納得できる ≒ 的中できる
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と、勘違いしている人、多いんじゃないでしょうか。
もう一度言いますが、それは全くの誤解、妄想です。
実は、この自然と心のなかで
「納得率≒的中率」の図式が成り立ってしまう
この心理こそが、
競馬で「負け続けることを数的に確定」させてしまいます。
だからこそ、「この心理を払拭できるかどうか?」
それが、まずは「確実に負ける人」からの脱却、第一歩です。
そのためには、
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納得 ≠ 的中 …両者は1ミリも関係がありません。
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これをしっかりと理解しておく必要があります。
「予想ファクターを増やす」ほど、
「結果に納得できる確率が上がる」のは当たり前
「納得率が増えても、未来の的中率とは無関係」だ
レース(結果)への納得が的中につながらない理由
では、「なぜ、納得が的中につながらないのか?」
それは一言で、「納得の”仕方”が悪い」からです。
例えば、『パドックの気配は最高だった』『血統が○○だった』『調教の動きが○○だった』等、なんでもいいですが、
それらは全て
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今後、数多のレースを、的中できる、"裏付け"ではなく
過去、そのレースの、その一頭の激走に限った、"後付け"に過ぎない
――――――――――――――――――――――――
……
わかりますか?
ずばり、大半の人にとって
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未来も、使える予想ファクターの裏付け(証明)ではなく
過去の、結果を予想ファクターで後付け(仮定)しただけ、結果論
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この後者で「レースに納得」「回顧考察」しようとしているわけです。
つまり、レース結果へ「納得できた理由(ファクター)」が
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数的な「裏付け」がなく、個人的「後付け」に過ぎないから、
いくら納得を増やしても、的中率や回収率にはつながらない――――――――――――――――――――――――
レース結果への納得の仕方一つで、負けが確定する
先述したように、レース結果への納得の仕方には、
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数的な「裏付け」があるもの
個人的「後付け」に過ぎないもの
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この二つがあります。
つまり、『パドックの気配は最高だった』『血統が○○だった』『調教の動きが○○だった』等、
「ある予想ファクターが有効だ!」と思った理由(納得)を
「裏付け」なのか「後付け」なのか?…見極めないといけないわけです。
そのためには、当然
「裏付け」と「後付け」の明確な違い
これを知っておかないといけません。
ただ、長くなったので、この違いは次回またということで。
とにかく、この「裏付け」と「後付け」を混同しているから、
・レース結果への事実認識が甘い
・レース結果へ「納得して」も、数的優位性が全く得られていない
・レース結果へ「納得する」ことで、生じるリスクも見えていない
・レース結果へ「納得する」ことで、存在しないリターンばかり夢見る
・レース結果へ「納得させてくれる」予想ファクターに魅力を感じる
・レース結果へ「納得する」考察回顧が回収率アップに役立つと思っている
・ファクターを増やし、総合多角的に「納得できる」考察で予想をする
・そして、総合多角的に「納得できる」予想で馬券を買ってしまう
・総合的に「納得できる」予想は、大多数を「納得(共感)させられる」
・故に、総合的な予想による馬券は、「大多数派の総意」に近づく
・博打は「大多数派の総意(馬券)」が、安定して負け続ける仕組みである
過去のレース結果に「後付け」で納得し、未来に的中させようと「後付け」で納得できた予想ファクターを増やし続け、結果、「納得率が高い」総合的な予想を作り上げる。
それは、「大多数派が納得できる」結論、予想法となり、それで馬券を買うことで、「大多数派の総意」に近づく。
そんな予想では「的中率は向上」しても「平均的な回収率」に収束され易いのは言うまでもない。
だからこそ、
――――――――――――――――――――――――
レース結果への納得の”仕方”、それ一つで、
長いスパンで「数的に負け続ける」ことが約束されてしまう――――――――――――――――――――――――
以上、最初に戻りますが、
まず、なかなか競馬で勝てない人の中には
――――――――――――――――――――――――
予想ファクターを増やせば増やすほど
⇒的中率が上がる
――――――――――――――――――――――――
そう考えている人が多いように思います。
実は、そこには
――――――――――――――――――――――――
予想ファクターを増やせば増やすほど
⇒的中率が上がる、かもしれないが、回収率は下がる
――――――――――――――――――――――――
この最後の一文が隠されている、と私は思います。