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大統領を決める資本家がいる世界
January 11, 2024
Transcription
In Papua New Guinea, officials seek to return order after rioting over a pay dispute caused destruction and killed at least 16 people.
At The Hague, South Africa tells the United Nation’s top court Israel is committing genocide and should be ordered to halt the Gaza war.
In Egypt, U.S. Secretary of State Antony Blinken says he is looking for “a pathway forward” for Gaza peace after meeting with Egypt's president.
And Russia's Supreme Court rejects an appeal by jailed opposition leader Alexei Navalny over prison conditions in Siberia
訳例
パプアニューギニアでは、給与問題をめぐって暴動が起こり、少なくとも16人が死亡しています。当局は秩序を取り戻そうとしています。
ハーグでは、南アフリカは国連の最高裁判所に対して、イスラエルは大虐殺を行っており、ガザ戦争を停戦すべきだと訴えました。
エジプトでは、アントニー・ブリンケン米国務長官がエジプト大統領との会談後、ガザ和平への「道筋」を模索していると述べました。
ロシアの最高裁判所は、シベリアの刑務所の状況をめぐり、投獄された野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の上告を棄却しました。
勝手に探究
アレクセイ・ナワリヌイ氏はシベリアの刑務所にどんな要求していたのでしょうか。
うまくリンクが表示されませんが、記事はコレです。
Defiant Navalny disputes prison rules in hearing with Russian judge
<反抗的なナワリヌイ氏、ロシア裁判官との審問で刑務所の規則に反論>
Jan 11 (Reuters) - Jailed Russian opposition leader Alexei Navalny appeared before a Supreme Court judge by video link on Thursday to argue unsuccessfully for the right to longer meal breaks and access to more books in prison.
<1月11日(ロイター通信) - 服役中のロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏は11日、オンラインで最高裁判事の前に現れ、刑務所内での食事休憩時間の延長と、より多くの書籍を手にする権利を主張したが、失敗に終わった>
Wearing a black prison uniform and standing behind bars in a small, bare room, Navalny, 47, appeared gaunt but spoke animatedly, at length and without notes.
<黒い囚人服を着て、狭い牢獄の中に立っていた47歳のナワリヌイ氏は、やつれた様子ではあったが、快活に長時間メモなしで話した>
At one point he said some prison directors were "malicious people and fascists, lunatics", drawing a rebuke from judge Oleg Nefyodov.
<ナワリヌイ氏は、刑務所の所長の中には「悪意のある人間、ファシスト、狂人」がいると発言し、オレグ・ネフィヨドフ判事から叱責を受ける場面もあった>
極刑に値する犯罪者であっても、刑が確定するまでは規定の扱いを受けるべきで、そのルールが非人道的であるなら、時代に合わせて変えていかなければならないとは思います。その点、収監されてなお発言力があり、自分の訴えを発信しさえするナワリヌイ氏は、ロシアの刑務所の環境改善に大きく寄与しそうです。
しかし、裁判なしに敵対分子を抹殺しているとも噂されるロシアが、ナワリヌイ氏をここまで生かしているのはなぜなんでしょう。彼の言い分も(全てではないにしろ)メディアに載せています。
ロシアの法と正義を世界に示すためなのか、国内の反政府運動を抑えるためか。その両方か。
ナワリヌイ氏を拘束していること自体を問題視するのが西側の報道ですが、そこはロシアです。ナワリヌイ氏の処遇は彼の国の法による、としか言えません。
英米はこれまで数々の国で、民主化を進めるという名目で反政府運動家を支援して自分たちにとって都合の悪い政府を転覆させてきました。ウクライナのゼレンスキー大統領もその1人です。
そして、その民主化運動の結末は、国民にとっては失敗と言えるものが多い。それもそのはず、民主化の真の目的は国内市場の解放と経済植民地化なのですから。
それに気づいたロシアが、国富の流失を防ぐため、民主化を掲げる政治家と資本家を欧米のスパイとみなすのも無理はありません。ナワリヌイ氏の収監には罪状の詐欺罪を超える意味があるというのは欧米の見立て通りでしょう。
しかし、国民生活を危険にさらす反政府主義者を野放しにする国などありません。資本家が操る欧米の政治家が共産主義者を目の敵にした事実を思えば、一方的に非難できることではないと思うのです。ナワリヌイ氏の訴えが食事の要求ではなく、食事休憩時間の延長であったり書籍だったりするのですから、刑務所での処遇もそこまで悪くないのかもしれませんし。
その仕組みから富を求め続ける資本主義は、次なるフロンティアを探しています。その恩恵を受けている日本人が単なる資本主義の批判に終始すべきではありませんが、大多数の搾取される国の人たちの側に立ってニュースを見るようしなければいけないと思います。