explosionがビートたけしならimplosionは?
June 23, 2023
Transcription
In Washington, Indian Prime Minister Narendra Modi continues his U.S. visit after speaking to Congress and attending a state dinner Thursday.
The U.S. Coast Guard confirms the wreckage of a missing submarine that carried five people. Officials say the sub suffered a “catastrophic implosion” that killed the passengers.
In Paris, French President Emmanuel Macron says rich countries reached a deal for $100 billion in financing for climate projects in poor countries.
And in Cyprus, 45 Syrian migrants are rescued from two boats after they called for help.
訳例
ワシントンで、インドのナレンドラ・モディ首相は、木曜日に議会で演説し、国賓晩餐会に出席した後も米国訪問を続けています。
米国沿岸警備隊は、5人を乗せた行方不明の潜水艦の残骸を確認しました。潜水艦は「致命的な水圧による崩壊(爆縮)」に見舞われ、乗客は死亡することになったと当局は発表しました。
パリではエマニュエル・マクロン仏大統領が、豊かな国々が貧しい国の気候変動対策に1000億ドルの資金を提供することで合意に達したと発表しました。
キプロスでは45人のシリア人移民が2隻のボートから救助されました。
勝手に探究
implosion。これ、よく見たら反対語だってヤツですね。そう、反対語はみんながよく知るexplosion。importとexportの関係と同じで「矢印」の向きが内側なのか外側なのかの違いなのですが、plosion(破裂)の力が内側に向かうというのがピンとこないせいか、implosionはマイナーな語です。和訳もしっくりきません。
explosion ↔ implosion
(爆発) (内側への破裂)
export ↔ import
(輸出) (輸入)
「ピンとこない単語」で思いついたのは、コレ、fission(分裂)。最近話題になっている「核融合」fusionの反対語です。皆さんご存じでしたか?
nuclear fusion ↔ nuclear fission
(核融合) (核分裂)
「核」(nuclear / atomic)と付くと不穏な感じがするせいか、将来有望なエネルギー源としての核融合は「fusion」のみで表現される場面も多く、これからは頻出単語に格上げになるでしょう!もっとも、すでに馴染みがあって広く知られていそうですが。フュージョンですもん。
反対にfissionは聞かないですねぇ。一緒に使われるnuclearが強すぎるせいかなぁ。そう言えば、核兵器(nuclear weapons)や核実験(nuclear tests)も核分裂反応がポイントなのにfission(分裂)って付けてませんし。
これって、相方が霞んで要らなくなるパターン?
fissionとimplosion。「じゃない方」の単語って辛い立場ですね。
「ドッカーン」と分かり易いexplosionはみんなが覚える基礎単語となり、「ベッコン」くらいのimplosionは、知らなくてもいい単語どまり。この差はちょっとやそっとのニュースで取り上げられても埋められそうにありません。
でも、大丈夫!相方が有名なら、「じゃない方」も想像は付きます。知名度は、独りでいるよりずっとマシです。ということで、コンビ内格差のある「じゃない方」の皆さんも、前向きにがんばってください!
参考にしたページ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?