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命の値段

VOA60: January 11, 2022

Transcription

In the United States, doctors have transplanted a pig’s heart into a man in an experimental operation in the state of Maryland.

In Chicago, public school teachers approve a COVID-19 safety plan to permit the nation's third-largest school system to reopen after a weeklong closure.

In the Chinese city of Yuzhou, officials have ordered strong restrictions on movement after more reports of COVID-19. Three other large cities in Henan province are under lockdown.

And in Belgium, members of the European Union parliament express sadness at the sudden death of former parliament president David Sassoli.

訳例

米国メリーランド州で、医師が豚の心臓を人間に移植する実験的手術が行われました。

シカゴでは、教員組合がCOVID-19の安全計画を承認し、全米で3番目に大きな公立学校区が1週間の閉鎖後、再開されることを許可しました。

中国の汝州市で禹州は、COVID-19の報告が相次いだため、当局が強い移動制限を命じました。河南省の他の3つの大都市は封鎖されています。

また、ベルギーでは、欧州連合議会のメンバーが、前議会議長のダビド・サッソーリ氏の急逝に悲しみを表明しています。

勝手に探究

「移植用の臓器が不足している現状では、待機リストで10万人が順番を待っているとされ、アメリカでは臓器提供を待ちながら1日に平均17人が死亡しているという」(以下のページより)

この状況で、しかも移植手術には1億円以上かかるというではないですか!(※以下の資料をご覧ください)

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私たちはさまざまな技術的な障壁を乗り越え、不可能を可能にしてきました。庶民であっても文化的な生活を享受できるようになり、むしろ、文明の恩恵を受けずに生活することは困難といっていいほどです。医療の進歩もめざましく、平均寿命はこの100年で飛躍的に伸びました。

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それでも、尽きることのない人間の欲望は、次なるチャレンジを求めます。究極には「不老不死」への挑戦なのかもしれませんが、現時点では治療の及ばない部位の移植、ということになるのでしょう。

一部の富裕層にとっては、現状のままであっても移植手術を受けられるし、デイヴィッド・ロックフェラーのように(7回目の心臓移植の予後が悪く、101歳で死去)生きることも可能です。

しかし、健康や長寿を求めるのに貧富の差はありません。「庶民にもチャンスを」と考えれば、他の人間の犠牲の上に成り立つ治療には限界があります。

豚の心臓を使うことに抵抗があるというのは分かりますが、私たちの食生活を鑑みれば、動植物を取り入れることには大きな問題はないでしょう。

特に、小さい子どものために募金をするような構造が早く解消されることを願います。

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