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やっちゃえ、エルドアン!
July 12, 2023
Transcription
In Lithuania, Turkish President Recep Tayyip Erdogan says at a NATO leaders' meeting that his country's parliament will not approve Sweden's NATO membership before October.
Russia's defense ministry says the paramilitary Wagner Group is handing over its heavy military equipment to the Russian military.
In Thailand, the party of candidate for prime minister, Pita Limjareonrat, denounces a request by the Thai election commission to have a court suspend his campaign.
And in Taipei, Paraguay's President-elect Santiago Peña tells Taiwanese President Tsai Ing-wen his country's ties with Taiwan will get stronger.
訳例
リトアニアでは、トルコのエルドアン大統領がNATO首脳会議で、同国議会は10月まではスウェーデンのNATO加盟を承認しないと述べました。
ロシア国防省は、準軍事組織「ワグネル・グループ」の主要軍備をロシア軍に引き渡すと発表しました。
タイでは、首相候補ピター・リムジャラーンラット氏の所属政党が、タイ選挙管理委員会による選挙運動の停止要請を糾弾しました。
そして台北では、パラグアイの次期大統領サンティアゴ・ペーニャ氏が台湾の蔡英文総統に対し、台湾との絆はより強固なものになるだろうと語りました。
勝手に探究
エルドアン大統領、やりますねぇ。政治してます!
<トルコのエルドアン大統領は12日、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟について、トルコ議会が10月に再開された後に批准案を議会に提出すると述べた。同時に、NATO加盟の見返りとしてスウェーデンがテロ対策に対し何らかの措置を取ることを期待しているとも述べた。
エルドアン大統領はNATO首脳会議が開かれていたリトアニアのビリニュスで行った記者会見で、批准書が議会に提出される前にスウェーデンはトルコに取るべき措置に関する工程表を提供するとし、議会で批准された後に自身が承認すると語った。
トルコ議会は今週末に閉会し、10月に再開される>
つい先日、条件付きとはいえトルコがスウェーデンのNATO入りを認めるというニュースがありました。そんな一報に続いてコレです。元々アヤしかったトルコの本心を疑いたくなる発言ですが、それにはちゃんと理由があるんだと平気で言ってます。
たしかに、間違っちゃぁいない。完全に。議会を通してから承認するんです。民主主義ですもん。その議会の再開が10月というならそこまで待つのは当然でしょう。スウェーデンの反応をじっくり見ることもできますし。
トルコからすればスウェーデンのNATO入りなどどっちでもいい話題なのに、タダでは認めないところが素敵です。
ウクライナに対しての支援はドローンくらいなもので、お付き合い程度。しっかり戦力を保持しています。
Turkey has supplied Ukraine with vital weaponry, such as the much-vaunted Bayraktar drones, but also equipment including Kirpi armoured troop carriers and body armour.
トルコはウクライナに、評判の良い無人偵察機バイラクタルなどの重要な兵器だけでなく、キルピ装甲兵員輸送車や防護服などの装備品も供給している。
NATOにいながらむしろロシアに近いトルコが、NATOや、ひいてはアメリカの世界支配を終わらせるキープレイヤーになるのかも。
中国やサウジアラビアなどはもうアメリカの言うことを素直に聞きはしません。トルコも様子を見ながら、するするっとそっち側に行っちゃったとすると、「アメリカの時代の終焉」は近い?
アメリカという後ろ盾を失ったら日本はどうなるんでしょう。放っておいてもそれなりにはやっていけるはずですが、急な変化に付いていけないかも。
というか、もう始まっているとも言える大きな変化に国民が気づかない間に、この不利な状況を切り返せる有能な政治家や官僚の出現が待たれます。いや、前面に出てこなくてもいいので、「軽い神輿」をうまく担いで上手に国民をコントロールして欲しいものです。