ボイコットの結果。責任をとるのは誰?
July 26, 2022
Transcription
European Union governments approve a plan to limit natural gas use during the winter to protect against further supply cuts by Russia.
In Tunisia, early results suggest Tunisians have approved a new constitution with 27.5% of voters taking part in the process.
French President Emmanuel Macron arrives in Cameroon to gain support for measures against Russia. He will also visit Benin and Guinea-Bissau on his trip.
And Russia says it will end cooperation with the U.S. on the International Space Station to develop its own orbiting Laboratory.
訳例
EU各国政府は、ロシアからの供給削減に備えて、冬季の天然ガス使用制限計画を承認しました。
チュニジアでは、投票率は27.5%で(あったものの)新憲法を承認したという速報が発表されました。
マクロン仏大統領は、(フランスの行う)対ロシア制裁への支持を得るためにカメルーンに到着しました。同大統領はこの旅でベナン、ギニアビサウも訪問する予定です。
そしてロシアは、国際宇宙ステーションに関する米国との協力関係を解消し、独自の軌道上実験棟を開発すると発表しました。
勝手に探究
チュニジアから、新憲法の是非を問う国民投票の投票率が25%?というニュース。
生活に直結するもっとも大切な憲法に国民の関心がないわけありません。こっそり実施したのでしょうか。
ニュースを見てみると、<政党の多くがボイコットを呼びかけた>ことが低い投票率の原因のようです。ただ、<新憲法の成立に必要な投票率などの要件は定められておらず、選管当局は27日夕にも開票結果を発表し、新憲法の成立が宣言されるとみられる>とのことで、ボイコットに意味はなかったのかもしれません。
ちなみに、投票した25%の人たちは<民間の出口調査は賛成が92%を超えた>ということで、ほぼ大統領支持ということでしょう。
日本では選挙をしても投票率は50%ほどだったりするので、今回チュニジアで投票をしなかった75%の有権者が皆反対だとは言えないのですが、それなりの人たちは今回の新憲法に納得してはいないことは分かります。だったら、ボイコットではなく反対票を投じるように呼びかければよかったのに。
そう考えると、投票で「新憲法に反対」させるのではなく、「投票をボイコット」するように呼びかけた理由があるような気がしてきました。
投票に行くのも行かないのも自由ですが、意見があるなら自分の思いが届く行動に出るべきです。このまま成立する見通しの新憲法。ボイコットを呼びかけた政党はこの結果にどんな責任をとるんでしょう。
まさか、始めから大統領とグルで、新憲法を成立させるためにボイコットを企んだとか?そんなことだとしたらそれに乗っかって自分の1票を無駄にした有権者って一体・・・。