「空爆が日常」の地域にも平和を!
November 2, 2022
Transcription
South Korea launches warplanes and fires missiles to answer North Korea's launch of more than 20 missiles toward the countries' sea border.
In Israel, early election results suggest former Prime Minister Benjamin Netanyahu’s Likud Party and its allies will likely control a majority in parliament.
Russia’s defense minister says Russia will again permit grain exports under a Turkish-U.N. program after receiving written guarantees.
And Arab state heads are meeting in Algiers for the Arab League Summit, but leaders of Saudi Arabia, United Arab Emirates and Morocco do not attend.
訳例
韓国は、北朝鮮が海の国境線に向けて発射した20発以上のミサイルに対抗して、戦闘機からミサイルの発射を行いました。
イスラエルでは、開票速報によると、ベンジャミン・ネタニヤフ前首相のリクード党とその連立政党が、議会で過半数を獲得する可能性が高いと分かりました。
ロシアの国防相は、トルコと国連のプログラムによる穀物輸出を、書面による保証を得た後に再び許可する、と述べました。
そして、アラブ諸国の首脳がアルジェでアラブ連盟サミットを開催しているが、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、モロッコの首脳は出席していません。
勝手に探究
最後のニュース、アラブ連盟サミットですが、「だから何?」って感想です。ちょっと首脳が出ていないってだけでおおごとなんでしょうか?
な~んて思って関連ニュースを見ると、なんとなく分かってきました。
なんだか面倒くさそうですよ、これ。
<パレスチナとの結束を会議の成果として示したかった議長国アルジェリアの意向>に気付いていた3カ国(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、モロッコ)がイスラエル(アメリカかも)に遠慮して首脳を送らなかったんですね。
というのも、<2020年にアラブ首長国連邦(UAE)などアラブ4か国がイスラエルと国交正常化に踏み切って>いたからです。積極的な賛成を表明しづらかったんでしょう。
折しも、イスラエルは総選挙で右派のリクード党が返り咲くとのこと。特に今度は<極右の宗教政党「宗教シオニズム」>との連立政権だそうで、お互いに刺激しない方が無難です。
なにせ、この「宗教シオニズム」、<出口調査による右派勝利の予想が相次ぎ報道されると、「宗教シオニズム」の支持者たちは東エルサレムのシェイク・ジャラー地区に集まり、パレスチナ人居住区に向かって罵声を浴びせたり、投石したりした>っていうんですから、極右というか過激派ですよ。確かに、パレスチナ問題に関わっていいことはなさそうです。賢明な3カ国が首脳の出席を見送るのも頷けます。
ところで、イスラエルと国交正常化に踏み切ったのは4カ国ですよね。どこか1つは出席したということになります。どこなんでしょう?
<モロッコがアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーン、スーダンに続き、イスラエルとの国交正常化に合意>とあります。つまり、スーダンは首脳が出席したということですね。
ちょっと調べてみると、アメリカのトランプ前大統領の仲介(取引)で渋々同意したような国交正常化であり、イスラエルとの距離感も微妙です。UAEなどと違う対応になるのも分かる気がします。
イスラエルとアラブ諸国に芽生えかけた融和の可能性は潰えてしまうのか。イスラエルとの国交正常化を取り付けたトランプ前米大統領はすでに代わり、国際関係も流動化している中で関係各国がどのように動くのか。
「空爆があるのが日常」の地域にも、平和が訪れることを願います。