見出し画像

超高額望遠鏡。お代は印刷中です。

July 12 2022

Transcription

In Japan, the funeral procession of former Japanese Prime Minister Shinzo Abe travels through Tokyo as people offer their final respects to the nation's longest serving leader.

In the Philippines, people protest in Manila urging new president Ferdinand Marcos, Jr. to protect the country's claim to the South China Sea.

In Brussels, Croatia becomes the 20th country to join the Euro common currency group starting in 2023 after European Union ministers approve its membership.

And U.S. space agency NASA releases more images from the huge James Webb Space Telescope.

訳例

日本では、安倍晋三元首相の葬儀の列が東京を通過し、人々は日本で最も長く(首相を)務めた指導者に最後の見送りをしました。

フィリピンでは、マニラで人々がフェルディナンド・マルコス・ジュニア新大統領に南シナ海での領有権を守るよう抗議しました。

ブリュッセルでは、クロアチアが欧州連合の閣僚に承認され、2023年から始まる共通通貨ユーロに加盟する20番目の国となりました。

そして、米宇宙機関NASAは、巨大なジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡からの画像をさらに公開しました。

勝手に探究

ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡についてちょっと調べたら、いろいろすごいんですが、とにかく予算がとんでもないことを知りました。

ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡

Wikipediaによると、<NASAは最終的なコストとして、望遠鏡の設計と開発に88億ドル、打ち上げ後のミッション運用に8億6100万ドル、合わせて97億ドルと見積もっている。>

100億ドルって1兆円(今なら1兆3700億円か)?この望遠鏡を打ち上げるロケットの予算が入っていないんですが、それでコレ?

ちなみに打ち上げたのはヨーロッパの使い捨て商用ロケット「アリアン5」で、利用するには200億円かかるようです。

ロケット打ち上げ費用の50倍以上の価格だと・・・。データ上、1%弱とはいえ失敗の可能性があることを考えたら、引き受けるのもかなりの覚悟が要ります。こういうときは保険でなんとかしているのかな。だとすると掛け金もとんでもなさそうです。

<保険は,人工衛星の種類等を考慮して,個別に設計され,保険料率は,90年現在 20%前後となっている>と上記サイトにはありました。20%?いくらになっちゃうんでしょう。

1兆円を超える予算であっても、設計や開発にかかった費用は含まれないと思うので、保険の対象となる望遠鏡そのものはずっと安いのかもしれませんが、いちいちお金がかかってもう金銭感覚が分かりません。

それでいて、その運用期間は設計寿命は5年、目標は10年だとか。前任のハッブル宇宙望遠鏡が運用から32年を経て今なおミッションを継続中だということを考えるとやっぱり高額ですねぇ。

ハッブル宇宙望遠鏡

人類の知への欲求には終わりがありません。それが人間だとも言えます。もちろん、その成果も大いに期待されています。

それでも、それだけのお金があればどれだけの人の生活を改善できるのかと、考えずにはいられません。

そもそも、そんなお金、いったいどこから出てるんでしょう。もしや、世界のATMと化している日本が出しているのとか?

<共同開発をしているESA(欧州宇宙機関)の拠出金額は7億ユーロ、CSA(カナダ宇宙庁)は2億カナダドルと発表している>

現在1ユーロはほぼ1米ドル、1カナダドルは0.77米ドルです。足しても予算の10分の1以下です。残りはNASAなのかな?NASAであってくれ。

ま、ふつうに考えれば、議会を通して予算が決められているNASAのプロジェクトなので、資金源はアメリカの国家予算なんですけどね。

アメリカが自分で刷ったお金で作った望遠鏡で人類の未来へ投資しているとしたら安いものなのかもしれません。調査結果が(巡り巡って)より多くの人を救うことになることを期待しましょう!

参考にしたページ


いいなと思ったら応援しよう!