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ダモクレスの剣

VOA60 January 7, 2022

Transcription

In Kazakhstan, President Kassym-Jomart Tokayev says on national television that he has given security forces permission to shoot and kill protestors.

In Myanmar, Cambodian Prime Minister Hun Sen meets with the country's top military leader General Min Aung Hlaing to discuss a peace plan supported by Southeast Asian nations.

In Sudan, medical workers say security forces killed three protesters Thursday in cities near the capital Khartoum as unrest continues.

And Japan approves new measures in the Okinawa, Yamaguchi and Hiroshima areas to limit the spread of the coronavirus.

訳例

カザフスタンでは、カシムジョマルト・トカエフ大統領が国営テレビで、治安部隊にデモ参加者の射殺を許可したと発言しました。

ミャンマーでは、カンボジアのフン・セン首相が同国軍トップのミン・アウン・フライン将軍と会談し、東南アジア諸国が支援する和平計画について協議しています。

スーダンでは、政情不安が続く中、治安部隊が首都ハルツーム近郊の都市で3人のデモ参加者を殺害したと医療関係者が話しています。

日本は沖縄、山口、広島でコロナウイルスの拡散を抑えるための新たな措置を承認しました。

勝手に探究

「デモ」と聞くとみなさんは何を思い浮かべますか?日本では、市民が声を上げ、政府や企業に大衆の意見を知らしめる、くらいのイメージで、参加するのに命がけということはないわけです。少なくとも「射殺されるかも」なんて思ってやっている人はいないでしょう。

ただ、そんなことが現実に起こっている国は少なくありません。今回ニュースになったカザフスタンとスーダンは、決してレアケースではないのです。

欧米のように「マスコミを味方に付け、人気商売の政治家や企業に揺さぶりをかける」ようなレベルの問題ではなく、体制の転覆を企図しクーデターを起こすこともあります(2021年だけでもこんなにありました)。

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詳しくはこちらをご覧ください。↓

このままでは死んでしまう、だから行動する。当然命がけの訴えとなります。それを受ける体制側も、ある意味命がけです。倒されたら自分の身がどうなるか分かったものではありませんから。

日本にも、百姓一揆やら打ちこわしといった命がけの反乱やクーデターがありました。クーデターという呼び名には違和感がありますが、大化の改新本能寺の変二.二六事件なんかがまさにそれですね。

戦後は支配者側も分かり易い圧政を敷くようなことはなくなり、庶民にもそれなりの生活を用意するようになりました。そう考えれば、この100年でずいぶんと文化的に支配するようになったものだと言えるのかもしれません。

ということは、「命がけのデモが起こる国」がある程度落ち着くには100年くらいはかかるのかもしれません。

人間の寿命が短いのが悪いのか、歴史から学ばない人間が悪いのか。

自分には縁のない話ですが、為政者、支配者に分類される方々には、自身の命運はその権勢にかかわらず、大多数の庶民が握っていることを忘れないでいてほしいと思います。

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