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ウクライナ勝利計画

October 10, 2024

Transcription

In London, Ukraine's President Volodymyr Zelenskyy meets with British Prime Minister Keir Starmer and NATO chief Mark Rutte to discuss a "victory plan" for Ukraine's war with Russia.

United States Ambassador to the United Nations Linda Thomas-Greenfield says Israel must deal with "catastrophic conditions" in Gaza.

In Lebanon, about 2,000 Turkish nationals and citizens of other countries are taken out of Beirut on a Turkish military ship because of dangerous conditions.

And U.S. Secretary of State Antony Blinken arrives in Laos to attend the ASEAN leaders' meeting in Vientiane.

訳例

ロンドンでは、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が、英国のキア・スターマー首相、NATOのマーク・ルッテ事務総長と会談し、ウクライナとロシアの戦争における「勝利計画」について話し合いました。

米国のリンダ・トーマス=グリーンフィールド国連大使が、イスラエルはガザの「壊滅的な状況」に対処しなければならないと述べました。

レバノンでは、危険な状況のため、約2000人のトルコ国民や他国の国民がトルコ軍の船でベイルートから脱出しました。

そしてアメリカのアントニー・ブリンケン国務長官が、ビエンチャンで開催されるASEAN首脳会議に出席するためラオスに到着しました。

勝手に探究

話し合いが必要な「勝利計画」。NATOやスターマー英首相がそんな話を持ち出すのはウクライナ勝利の定義を変えたいからでしょう。だってゼレンスキー大統領はずっと同じ主張をしているんです。ロシアを追い出す。クリミアからも。自国の領土は渡さないという極めてシンプルで真っ当な言い分です。世界の共感も集めました。勝利計画なんて話し合う必要はありません。ウクライナの求める支援を続ければいいだけです。

しかし、正直勝ち目のない戦いにこれ以上の支援はしたくないNATOは、ゼレンスキー大統領に方向転換を求めています。

あとは、ゼレンスキー大統領がそれを聞き入れるかどうかですが、当初からの主張をまげてまで受け入れたくなる「勝利計画」などありません。それに、本来行われるべき大統領選挙を戦時ということで実施していないゼレンスキー大統領は、停戦と同時に権力の根拠を失います。多くの犠牲を払った戦闘で結局領土を取り返せなかったら再選は元より、国内に居場所はなくなります。そりゃ、孤立無援となっても戦い続けるしかないのでしょう。

困ったのはNATO、そしてアメリカです。中東の情勢はいよいよウクライナの片手間で処理できるような状況ではなくなってきました。経済が急速に悪化している中国も、国内の不満を逸らすために非常事態を望んでいるかもしれません。

逆に言えば、アメリカおよび西側諸国を弱らせるには同時多発的にアメリカが守ることになっている地域で紛争を起こせばいいということになります。NATO加盟国、フィリピン、台湾、韓国、そして日本。

紛争を起こすのは中国であると仮定して、危ないのはやはり日本、と書けば盛り上がるのかもしれませんが、おそらく可能性が一番高いのは、韓国です。陸続きで攻撃しやすいことと、北朝鮮を使えること、そして結局勝てそうだからです。

おっと、話が逸れました。無責任な発言はこれくらいにして、ウクライナに話を戻します。

「勝利計画」の中身は、ロシアに領土を与える代わりにウクライナをNATOに入れる、かな。すでにプーチン大統領とは話がついていて、ゼレンスキー大統領に選択肢はないとみました。

ここで突っぱねたらゼレンスキー大統領の命は危ないかもね。おっと、また無責任なことを書いてしまいました。

開戦も終戦も当事者が決めているわけではないという冷酷な現実。21世紀になっても世界は変わらないんだなぁと改めて感じました。

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