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茹でガエルの戯言

Transcription

Why is this teacher building a school desk for his students?

“Hi, NASDAILY! I’m Nate Evans.”

During the pandemic, Nate’s students had to learn from home on Zoom and he noticed that many of them were taking notes from the floor, from the bed, but not from a desk.

We all know kids can learn better with a desk so Nate decided to build them. He built and delivered one desk to each of his students even when his money ran out, even when he was diagnosed with a tumor in his arm. He kept making them because he knew that a simple desk could change a kid's education.

With the help of 500 volunteers, he’s now making over 2,000 desks. Nate is just a teacher who could’ve ignored the kids’ problems but he didn't. Teachers like him are the reason humanity is beautiful.

That’s 1 minute, see you tomorrow!

訳例

なぜこの先生は、生徒のためにの勉強机を作るのでしょう。

「こんにちは、ナスデイリーの皆さん!私はネイト・エヴァンスです。」

パンデミック中、ネイトさんの生徒たちはZoomで自宅学習をしなければなりませんでしたが、多くの生徒たちが机ではなく、床やベッドでノートを取っていることに気づきました。

机があれば学習しやすいのは当然なので、ネイトさんは机を作ることにしました。お金がなくなっても、腕に腫瘍ができても、彼は机を作り、生徒たちに届けました。机を作ることで、子供たちの教育が変わることを知っていたからです。

500人のボランティアに支えられ、今では2,000台以上の机が作られています。ネイトさんは一介の教師で、子どもたちの問題を無視することもできたはずなのに、そうしませんでした。彼のような教師がいるからこそ、人類は美しいのでしょう。

以上、1分プログラムでした。また明日お会いしましょう。

勝手に探究

「教師の鑑」。現場には有名無名問わず、そんな先生がいらっしゃいます。そんな先生方に支えられ、日本の教育システムがようやく回っているというのは周知の事実でしょう。

ここのところ、「教員も労働者であり、労働基準法に則った働き方にするべし」と聞こえてくるのは、これまで教員の善意に悪乗りし不必要に業務を増やしすぎたためだと思われます。休職してしまう教員が増えているというのも不思議ではありません。また、社会の同意を得られなくなったサービス残業の常態化が頻繁に取り上げられるようになると、教員を目指す若者も減ってしまいました。人材不足は教育の質の低下に直結するだけに、由々しき事態です。

その打開策の議論は昨日今日始まったものではないのですが、おそらく行き着く先は「かなり限定的な責任の範囲内で業務を行う、求められれば助言するくらいの役割」になってしまいそうです。なんだかドライです。代わりに子どもの教育に責任を負うのは、子ども本人とその親ということになります。本来はそうあるべきなので、早々にそちらに舵を切るのもアリだとは思うのですが、なんだか不幸な子どもが今より増えそうで心配にもなります。公教育の意義がそこにあるのは確かですし。  

さて、ネイトさん。古き良き教育が生きていました!(フルバージョンはこちら↓)

「生徒のために出来ることをやる」

実は教員の仕事はこれだけ。独りよがりであっても、時に迷惑であっても、「生徒のため」に仕事できるのが教員の魅力です。働き方改革の結果がどうあれ、ネイトさんのような教員が力を発揮できる環境は守りたいところ。これは、決して無償で働くことを推奨しているわけではありません。自分の判断で行動する余地も残すべきだと言いたいのです。

マニュアルに縛られ、すべきことから目をそらしたとき、教員は新しい役割を担った何か別のものになっているのかもしれません。いや、かなり前からゆっくり変容していて、好きなことをこのnoteに書いている私も、すっかりニュータイプの教員になってしまっているのかも・・・。


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