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中古ノートPCを買ったらまさかの落とし穴があった
こんにちは。久しぶりに買い物でビミョーな失敗をしたたけてつです。
今回は、ノートパソコンを中古で買ったらまさかの落とし穴にハマったので体験談として紹介します。
NEC「VersaPro VH-4」
まず、たけてつが中古ノートPCを購入するに至ったかですが、ズバリ「気軽かつガツガツ使えるモバイルノートが欲しかったから」。
普段はMacBookを持ち運んでいますが、ハッキリ言って重たい(物理的に)。
MacBookを持ち運ぶまでもないような外出のときに、気軽、そして雑に持ち運べるノートPCが欲しいのですが、ハイエンドモデルを購入するまでのツナギとして購入しました。
スペックはこんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/img/1707727809550-icubYFO6uA.png?width=1200)
結構低めのスペックですが、ハイスペックが必要な場面ではMacBookを持ち運ぶので、とりあえずこのスペックで十分だと判断しました。
購入価格は14,800¥。PCとしてはかなり安めの価格帯です。
状態も悪くなく、ディスプレイにホワイトスポットとキーボードの痕があること以外に気になるキズはありません。予備機として積み上げられていたのかもしれません。
充電できない
購入してすぐセットアップし、手持ちの65W充電器で充電しようとしたのですが、なぜか充電ができない。
![](https://assets.st-note.com/img/1707722801209-rXclr0uMa9.png)
「PCは充電されていません」という通知が表示されて給電が始まりません。
ドライバの不具合などを探ってみましたが、改善しませんでした。
いろいろ調べていると、とあるサイトで「Texas Instruments製のコントローラーを搭載したノートPCでType-Cを用いた充電が正常にできない」という内容を発見。
今回のVersaProが該当すると断言することはできませんが、最近のNECはLenovoと内部が共通化されているため、問題のTexas Instruments(TI)社製ICコントローラーが使用されている可能性は非常に高いです。
なお、2021年にVH-4に配信された「バッテリー充電ができなくなる問題を改善する」BIOSアップデート(Ver.901A1600)は適用した状態です。
検証
そこで、手持ちのUSB PD対応充電器とケーブルの組み合わせで充電できるかの可否を確かめました。結果は下記の通り。
![](https://assets.st-note.com/img/1707667808761-Dvl8p096HM.png?width=1200)
今回検証に使ったANKER 725とは相性が最悪で、どのケーブルを使っても充電できませんでした。PPSに対応したハイスペックな物で、いつも持ち歩いているのですが、それで充電ができないのは残念です。
また、メーカー不明のよくわからないケーブルでは組み合わせによって他の充電器ではできなかった充電ができているのも謎です。
PDOが正しく通知されていないのかとも思いましたが、それでもANKER製のものでは充電ができなかったので謎。
また、Appleの96W充電器では充電できました。
調べたところによると、Appleの充電器はPD2.0なので、PPSに対応していないから充電できたのかもしれません。ただ、重さもサイズも価格もデカいので、持ち運ぶのには適していません。
また、45Wに満たない充電器では、ほぼ確実に充電をすることができました。
ただし、起動中に充電をしていると、しばらくした後に充電が繰り返されるようになります。これは単純な電力不足なのではないかと思いますが、なにか別の問題があるのかもしれません(個体差の可能性も)。
一度Type-Cケーブルを抜いてから差し直すと一時的に直ります。
PowerPort AtomⅢ 45W Slimで充電できた
今回検証した中で、45W以上で唯一ANKERのPowerPort AtomⅢ 45W Slim(以下PowerPort Atom)で充電することができました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130641692/picture_pc_c7fd5c2f5948247809be6b26f34411e5.png?width=1200)
PowerPort AtomはANKERの充電器の中でも比較的古いラインナップで、PPSに対応していないため充電できたようです。
あいにく、USBワットチェッカーを持っていないため、45Wで充電できているか測定することはできませんでしたが、純正の45W充電器と比較しても充電にかかる時間は変わらないため、きちんと45Wで充電できているようです。
念のためSwitchBotスマートプラグのワットチェッカー機能を使って電力を測定しましたが、純正品と遜色ない数値です。
![](https://assets.st-note.com/img/1707728063519-IJYr6zooUx.png?width=1200)
上記の結果から、やはりPPSに対応した充電器を使うとPC側がおかしくなるようです。
まとめ:PPS非対応充電器を買うべき
NECのVersaProで起きる充電不良について調査しました。
現状、充電可否のデータが集まっていないことや、ケーブルなどの条件で充電の可否が変わることから、VersaPro VH-4を充電するためだけにサードパーティの45W充電器を購入することはオススメできません(充電できない可能性があります)。
正直返品したいのですが、結局は相性問題。
本体に問題は無いですし、付属の純正ACを使えば問題なく充電することはできるので返品はしないことにします。
たけてつはPowerPort Atomを使って充電することにしましたが、普段使っているPD充電器では充電できないというデメリットは大きいです。
今回は安く手に入ったうえに別のノートパソコンへ乗り換える予定があるため許容できましたが、正直ある意味の設計不良を抱えているTI社製のコントローラは大問題な気がします(PPSが制定される前の製品なので仕方ないですが)。
ここ2、3年で発売されたノートPCではこのような問題は起きにくいと考えますが、中古のUSB Type-C搭載ノートPCを購入する際は注意が必要です。