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共通言語をつくりだし共通理解を生む方法と大事な1つのこと

以前、価値実現していく中で、プロダクト開発とマーケを分離しない為に「共通言語」が大事。と書きました。

今回は、価値実現に向かうプロセスの一例として参考になれば、そして、チーム内に共通言語が増えることでうまく進捗すればと思い、続編を書きました。「こんな試みはどうでしょう?」という提案として読んで頂ければと思います。
フレームワークを使って、チームが持っている情報を可視化・整理して共通言語化していくプロセスです。


ユーザーを知るところから

まず、ターゲットとなるユーザーのことを可視化していきます。
いろいろフレームワークはありますが、体験を考えていく上でユーザーの「感情を扱う」というところを意識すべきと思っていますので、「エンパシーマップ」を少し加工したものにしました。

課題・悩みのポイントを抑えつつ、どんな感度を持つユーザーなのか可視化していきます。加工したポイントは、マーケでよくある属性情報をあえて排除してみました。記入例はこちら。

次にそのユーザーの体験を描く

まずは、全体の体験を描いていきます。この時にどうやってサービスを知り、使い始め、利用し続け、ユーザーのゴールを実現するのか。をAARRRC(アーク)を意識しながら並べます。

AARRRからAARRRCへ(少し横道にそれます)

CはChurn(チャーン)の頭文字です。

Churn(チャーン)とは、短期間に次々と同種のサービスを乗り換える「移り気な」顧客。競争が激化しているサービスでは、企業間での新サービス提供合戦のような状況が発生する。このような熾烈な競争のターゲットとなった顧客の中には、よりよいサービスを求めて次々に新しいサービスを契約し、解約していく顧客もいる。このような顧客のことをチャーンと呼ぶ。
IT用語辞典 e-Words 引用)

なぜ足したかというと、サービスを磨いていく段階でChurn rateを指標としておくことがだいたいあるのかなーと感じているのですが、AARRRには入っていないなーと違和感を感じていたので足してみました。

また、解約体験はまた再訪問するかに影響を与えると思っています。
たまに見かける「解約するのにどこを選べば解約できるかわからないフォーム」や「解約手順の多い画面」とかありますよね。
解約の理由はさまざまで、何か理由があって一時的に解約しているのかもしれない、そんな時に、最悪の解約体験をしたら、また再開することになっても戻ってこないですし、周囲に悪評を伝えてしまい、ブランド的にもユーザー獲得としても悪影響としか言えないですよね。

記入例はこちら。

シーンがイメージできるようなストーリーへ

体験の概要が見えてきたら、詳細に落としていきます。

この時に、先程のAARRRCごとに描き分けて整理するのが良さそうです。ただし、始めから終わりまで一直線である必要はありませんが、AARRRCごとのゆるい繋がりは忘れずにしたいところです。

ここで市場をみてみる

競合を意識し過ぎない程度に把握しつつ、どこが負けてはいけないポイントなのか、描いていきます。これが独自価値になり、それと同時に、ユーザーが自分たちのサービスが選ばれる理由を描きます。これがアドバンテージとなります。

記入例はこちら。

サマリーとしてのProduct Canvas

サマリーとしてProduct Canvasを埋めます。Product CanvasはLean CanvasにWHYの項目を足したものです。

ここまでに使ったフレームワークで整理した情報で半分ほど埋まりますので転記しつつ、残りを埋めます。

記入例はこちら。


1人で進めずチーム全員で進めよう

これで、ユーザーとその体験、価値やコンセプト、全体サマリーと「共通言語」となるアウトプットが出せました。
今回の記事では抽象的なところから具体的な方へ詳細にしていくプロセスですが、アウトプットする順番は変えてもできると思います。その時に、必ずチームの人を巻き込んで議論しながらアウトプットすると良いです。なぜなら、その議論して整理して可視化していくプロセスがコンテクストであり、共通理解をうむプロセスだからです。


フレームワークで整理することで、どう整理するかに頭のリソースを使わず、中身や案などの前に進める方にリソースが割けるようなるはずなので、活用してPJを前進して頂ければと思います。今回使用したフレームワークのテンプレートを公開しますので、ぜひご活用ください!

PDF


Keynote


Google Slides


Powerpoint


・・・

もう1つフレームワークがあるのですが、もうちょっとブラッシュアップしてまた公開したいと思っています。

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