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ハンデ戦を考える


0.5kgは「買い」

2024年に行われたハンデ戦を斤量別で分析した。
その斤量別の成績は以下の通りとなった(成績は12月1日まで)。
※サンプル数の多い良馬場のみを対象にした

ハンデ戦の斤量別成績(牡セン牝混合)

3歳馬と4歳以上の馬、また、牡馬・セン馬と牝馬で馬齢重量のベースが違うため、同じ55kgでも負担の意味合いも違ってくる。大まかにまとまったものとしてご覧いただきたい。

55,5kg、57.5kg、58.5kgの勝率、連対率、複勝率は55kg、57kg、58kgよりも良く、単勝・複勝の回収率でもそれらを上回っている。

単純に言えば、0.5kgの半端な斤量は買いだ。
見つけたら買おう。

ハンデ戦の斤量別成績(牡馬・セン馬)
ハンデ戦の斤量別成績(牝馬)

今年の場合では、55.5kgは牝馬のみに出現。57.5kgと58.5kgは牡馬・セン馬のみ。ハンデが重ければ重いほど、そのクラスの中で実力は上と判断されているのだから、強さの証明でもある。


重ハンデ馬、負けたらハンデ戦以外で買う手

もうひとつの利用法は、重いハンデを背負った馬が馬齢重量戦(条件戦においてはハンデ戦以外のレース)に出てきた時に買うこと。

JRAのハンデキャップ戦で登録馬の負担重量を決めるのはJRAのハンデキャッパー。

そのJRAのハンデキャッパーは”世界的に極めて優秀”と評されている。

その人たちがハンデを決める際に「この馬はあの馬よりハンデを重くしよう」=強いと評価しているのだから、そのメッセージをそのまま受け取ろう、ということ。

そこで、ひとつ。
例として、10/19北陸Sから。

10/19北陸S 結果と次走の結果

この北陸Sはハンデ戦。
11着マイネルレノンは57kg、13着エコロレジーナは55kg(牡馬換算57kg)と実質トップハンデを背負っていた。しかし両馬とも見せ場の薄い敗戦。

そのため、次走定量戦の12/1南総Sでは、マイネルレノンは12番人気、エコロレジーナは9番人気の人気薄だったが……。

マイネルレノンは2着に、エコロレジーナは3着に激走!
1番人気カピリナが1着に入っても、馬連は3,680円、ワイドも好配当になった。

戦歴を振り返ると、
マイネルレノンはこのクラスで2回、エコロレジーナも2回馬券になっていた。ハンデキャッパーも「斤量」で評価する”買って損のない馬”だったのだ。

(参考)
競馬の負担重量 ※JRAのWEBサイトより

今回は以上になります。
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