ロックアップの壁

ロックアップとは
上場するときに、大株主から大量の売り注文が出ないように、一定期間、売却を制限するものです。 株価上昇によって、ロックアップが解除される場合があります。

https://www.ipokiso.com/dictionary/index.html

具体的には上場時の目論見書にその銘柄のロックアップ条件が記載されていて、90日とか180日とか期間経過しないと売れないという制限もあるのだけど、公募価格の何倍という価格の制限がかかっている場合もあって、
今回はこちらのサイトの情報を参考に

価格制限がかかっていた銘柄のロックアップの壁について直近上場銘柄を見ていきたいと思う。


278A テラドローン

測量・点検・農業におけるドローンを含むハード・ソフトの開発などを手掛ける会社。
公募価格は2,350円で1.5倍(¥3,525)のロックアップ制限は(株)ヒルストンの株主比率1.82%(177,600株)。

テラドローンの場合は2%弱しかロックアップ対象がなかったのと日々の出来高が高いので、壁にはならなかった。

260A オルツ

デジタルクローンの開発を目的とした要素技術の研究開発などを手がける会社。
公募価格540円で1.5倍(¥810)のロックアップ制限はジャフコSV4共有投資事業有限責任組合、SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合、イーストベンチャーズ2号投資事業有限責任組合の合計株主比率15.94%(4,560,000株)。

12月2日の高値がロックアップ解除の810円付近となっている。ひげでは810円を超えているが、終値で超えられず、結果ここが高値になっている。
ただ、1回しかこの付近になっていないので、壁とは言いづらそうなところはある。

247A Aiロボティクス

自社開発のAIシステムを用いた美容家電などの企画・開発を手掛ける会社。
公募価格1,760円で1.5倍(¥2,640)のロックアップ制限はSBIインキュベーション(株)、NVCC9号投資事業有限責任組合、ニッセイ・キャピタル12号投資事業有限責任組合、ニッセイ・キャピタル10号投資事業有限責任組合の合計株主比率30.74%(3,938,000株)。

ロックアップ解除の2640円が壁になっていることがよくわかる事例。日々出来高が大してできていないのもあり、上場翌日から2640の壁に頭を押さえられている。11月になって超えることも多くなっているが、12月中旬頃までやはりこのラインが意識されている。

219A ハートシード

iPS細胞を用いた心筋再生医療等製品の研究・開発を手掛けるバイオベンチャー。
公募価格1,160円で1.5倍(¥1,740)のロックアップ制限はBI Ventures Two(株)、AngelBridgeDeal-by-Deal F5号(株)、SBI AI&Blockchain投組、プライベート・エクイティ・コインベスト2号投組、伊藤忠ケミカルフロンティア(株)の合計株主比率31.29%(6,633,600株)。

これもロックアップ解除基準の1740円に頭を押さえられている状況が長く続いている。


結論

ロックアップ解除価格は株主比率が15%~30%程度あると上値抵抗ラインといえそう。一方で1,2%程度であって出来高も相当にあればまったく気にしなくてもよい。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事はnoteマネー[ Heartseed , Aiロボティクス , オルツ ]にピックアップされました
noteマネーのバナー