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婚約者の死と裏切りで傷ついた心を救ってくれた、でんぱ組.incとそのファン達


婚約者の死と裏切り、そして救いの光

 人生には、予想もしなかった出来事が突然降りかかることがあります。
それは、まるで嵐のように私の人生を根こそぎ奪い去っていきました。
婚約者だった彼女を病気で失ったとき、私は深い悲しみに打ちひしがれていました。彼女との未来を夢見ていた日々が崩れ去り、
心にはぽっかりと大きな穴が空いてしまったのです。
しかし、それだけでは終わりませんでした。彼女が亡くなった後
このままでは駄目です!前を向いて!と励ましてくれた会社の後輩。
その心に打たれ彼女と付き合い、ご両親にもご挨拶し、そろそろ結婚!
その前に彼女は夢だった語学留学のため外国へ
帰国した際に知った「裏切り」の事実は、
私の心をさらに深く傷つけました。
留学中、彼女は別の男性と交際し妊娠――
そんな現実を受け入れることは到底できませんでした。
海外で心細いかと思っていたので連絡はマメにしていましたが、
愛していた人からの裏切り、
それももう二度と問いただすこともできない状況。
話し合いしましたが
私は怒りや悲しみ、絶望といった感情に押しつぶされそうになりました。

毎日が灰色でした。

仕事にも身が入らず、友人たちとの会話もどこか上の空。家に帰れば彼女との思い出が詰まった写真や物たちが目に入り、そのたびに胸が締め付けられるような痛みを感じました。

「自分は何のために生きているんだろう」
「何のために自分はひたすら我慢して結婚資金を貯めてきたんだろう」
「何のために」
「何のため」・・・。
そんな問いが頭を巡り続ける日々でした。

偶然のでんぱ組.incとの出会い

 そんなある日、何気なくYouTubeを眺めていたときのことです。
アルゴリズムのおかげなのか、それとも何かの巡り合わせだったのか、
「でんぱ組.inc」のミュージックビデオがふと目に飛び込んできました。

その曲は『W.W.D』

最初は軽い気持ちで再生ボタンを押しました。
しかし、その瞬間から私の人生は少しずつ変わり始めました。
歌詞にはメンバーそれぞれの過去や葛藤が綴られており、
「どんなにつらい過去でも、それを乗り越えて前に進む」という
メッセージが込められていました。
彼女たちもまた、自分自身と戦いながら夢を追い続けている。
その姿に、自分ももう一度立ち上がれるかもしれないと思えたのです。
特に印象的だったのは、「弱さ」を隠さず表現する姿勢でした。
それまで私は「男だから強くあらねばならない」と思い込んでいました。
しかし、彼女たちは弱さを認め、それでも輝こうとしている。
その姿勢は、私にとって新しい価値観を教えてくれました。

でんぱ組.incへの没頭

 それからというもの、私はでんぱ組.incの楽曲やライブ映像を片っ端から見るようになりました。彼女たちのエネルギッシュなパフォーマンスや明るく前向きな歌詞は、私の心に少しずつ光を取り戻してくれました。
そして気づけば、ファンクラブにも加入していました。

初めてのでんぱ組.incライブ体験

 そしてついに、リアルイベントへの参加を決意しました。
でんぱ組.inc WORLD TOUR 2015 in FUJIYAMA
場所は山梨県河口湖ステラシアター
それまで人混みや知らない場所へ行くことすら億劫だった私ですが、不思議とその日は違いました。
「会場で彼女たちを見たい」という思いだけで体が動いていました。
ライブ当日、会場には多くのでんぱヲタクたち(ファン)略してでオタたち
が集まっていました。正直言うと最初は緊張しました。
各メンバーの色の服で統一した人達、メンバー衣装を自作で作り
コスプレをしている人達、でんぱ組の歌をカラオケで歌って盛り上がっている人達(確か・・・あったよね?うろ覚え💦)
何かしらを配布している人
(この時何を配布してるのかよくわからなかった、多分シールとか?)
特にビックリしたのが
なんかすごい高そうなカメラで写真を撮っている人達
会場付近にいる沢山のでヲタ達をしっかり取りまとめて
推しメンバー別、集合写真と撮っていました。
恥ずかしながら自分もそこに入り、撮って頂き
お金はいつ払えばいいのかとそわそわしていました
有志で行っているのでお金の必要はないですよ聞いて
ホントに!!って驚き、でオタってすごいなぁと感動していたのを
思い出します。でヲタは温かい心の人ばかりだなぁと思った瞬間でした。
集合写真の際、「初めてなんです」と周囲に伝えると、
「一緒に楽しもう!」と声をかけてくれる人たちがいて、その優しさに胸が熱くなりました。 ライブが始まると、一気にその場の熱気に飲み込まれました。メンバーたちは全力でステージ上を駆け回りながら歌い踊り、その姿から伝わってくるエネルギーは計り知れないものでした。
そして会場全体で一緒になってコールやヲタ芸を楽しむその一体感――
それはこれまで感じたことのない幸福感
でした。
ライブ中、不意に涙が溢れてきてそれまで抱えていた悲しみや孤独感、
それらすべてが浄化されていくような感覚でした。
「自分もまた前を向いて生きていいんだ」と心から思えた瞬間でした。
あと「コールやヲタ芸を絶対覚えてやるんだ!」という向上心も生まれた。

新しい居場所のでんぱヲタク仲間

 ライブ後にはファン同士で自然と会話が生まれました。
「どこから来たんですか?」「推しメンバーは誰ですか?」
そんな何気ない会話から始まりましたが、その中には同じようにつらい経験を乗り越えてきた人もいました。
「自分だけじゃない」と思えるその瞬間、
人とのつながりの大切さを改めて実感しました。
それ以降、私はでんぱ組.incだけでなく、でヲタ達にも積極的に関わるようになりました。
一番の転機と言いますか、とても感謝しているのが
「でんぱとーく」という
アイドルとファンをつなぐ新たなコミュニケーションツールの開発に
携わったでヲタ達で、その後
オフ会を開いてくれたヲタ友には
今でもとてつもなく感謝してる
ありがとう!
それからこのイベントで繋がったヲタ友たちと
一緒にライブへ行ったり、新曲について語り合ったりする時間は、本当に楽しく充実したものでした。
この居場所のおかげで、少しずつ自分自身を取り戻していけた気がします。 過去との向き合い方 もちろん、婚約者への想いや裏切りによる傷跡が完全になくなるわけではありません。
しかし、でんぱ組.incやそのファン仲間のおかげで、それらと向き合う勇気を持つことができました。
「過去は変えられない。でも未来は変えられる」
そんなシンプルな言葉ですが、その意味を心から理解できるようになりました。 今では彼女との思い出も少しずつ前向きな形で受け入れられるようになっています。そして何より、自分自身の人生を大切にしたいと思えるようになりました。
「耳福!Happy New Ear!でんぱいやー」というのもあったのだが、
それはまた別のーーー話・・・。


最後に伝えたいこと

 もしこの文章を読んでいるあなたが今つらい状況にいるならば、
「一人ではない」ということだけでも覚えておいてほしいです。
私自身のでんぱ組.incとの出会いやそのファンコミュニティとのつながりは偶然でした。しかし、その偶然のおかげで私は救われました。
そして、ヲタクをしていくうちに推しの笑顔が見たい!
という気持ちが強くなり、でんぱイラというXのタグに憧れ、
イラストレーターを夢と目標にして、
現場で配布芸ができるようになれるまで
(そんなに高くない目標かもしれませんが、自分にとっては大きな一歩)の
イラストレーターになれたのも大きな人生の経験になっています。
(まだまだ駆け出しで頑張り中です)
今では、この文章を読んでる経験自体が、
誰かへの希望になることを願っています。
どんなにつらい状況でも、人は再び笑顔になれる――そう信じています。
そしてその先には、新しい幸せや出会いが待っているはずです。

配布芸したシールたち
イラストがこちらです!
元々は推しのピンキーさんの生誕2024イラストです


追記:2025年01月05日 でんぱ組.inc THE ENDING「宇宙を救うのはきっと、でんぱ組.inc!」でんぱ現場5年ぶりの参戦

 2025年1月5日、幕張イベントホールで開催された
「でんぱ組.inc THE ENDING『宇宙を救うのはきっと、でんぱ組.inc!』」に参加しました。
この日は、16年間の活動に幕を下ろす彼女たちの最後のステージで
会場に足を踏み入れた瞬間、これまでの思い出が一気に蘇り、
胸が熱くなりました。
ライブは「ギラメタスでんぱスターズ」で幕を開け、
スクリーンに浮かび上がる「THE ENDING」の文字が特別な一日の始まりを告げました。
過去の衣装や秋葉原ディアステージのシャッターなど
(ディアステのシャッターほんとに持ってきたんやとビックリした💦)
彼女たちの歴史を感じる演出が随所に散りばめられていました。
梨紗ちゃんの「みんな、今日は一緒に最強の、最高の、
宇宙一のでんぱ組.incになろうぜー!」という言葉に、
会場全体が一体となり、熱気と感動が渦巻いていました
「Future Diver」や「でんでんぱっしょん」などが披露されるたび、
自分は彼女たちの全力のパフォーマンスに応えようと声を張り上げ、
メンバーが客席通路を練り歩く姿には涙が止まりませんでした。
三階席とかなり遠かったですが、
彼女たちの笑顔はこの瞬間を永遠に心に刻むものでした。
このライブでは、これまで出会った多くのファン仲間とも再会しました。
一緒にコールを叫び、一緒に涙し、一緒に笑った時間はかけがえのないものでした。16年間という長い歴史の中のほんの少しかもしれませんが
濃い期間で生まれた絆、そのすべてがこの日につながっていると感じました。 最後の曲「サクラあっぱれーしょん」が終わりを迎えつつ、
メンバー全員がトロッコで暗闇に消えた瞬間、
会場中から惜しみない拍手と歓声が響き渡りました。
「ありがとう」という言葉では足りないほどの感謝と愛情を込めて手を振り、終わらない拍手をしていました。
でんぱ組.incはその活動を終えましたが、その輝きは私たちでヲタ達の
心の中で永遠に生き続けます。
この日、私は改めて感じました。
「宇宙を救うのはきっと、でんぱ組.inc!」という言葉は決して誇張ではありません。
彼女たちは確かに私たち一人ひとりの心を救い、未来への希望を与えてくれました。
そして、このかけがえのない思い出は、これからも私たちを支え続けるでしょう。

配布芸でシール貰って頂けた方、お菓子を頂いた方
出会ってくれたすべての人たちに感謝!

かなりの長文でしたが、ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました!

ジェイメツガーさん せつこにゃあさん
撮影 パス風ステッカー配布
ありがとうございました!!
それでは
でヲタの皆様 また会う日まで!


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