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日本の暗部!〈村〉の闇を凝集したテーマ別傑作怪談集『村の怖い話』あらすじ+著者紹介

実在する!? 怖い村の怪異

内容・あらすじ

「指を喰われちまった、賽銭箱に。左手の指を」
村はずれの古い社に巣くう恐ろしいもの――「もう一つの神社」(内藤駆)より

日本の暗部!〈村〉の闇を凝集したテーマ別傑作怪談集

因習や禁忌に縛られ閉ざされた村――そこは深い闇に蠢く怪異が巣食う異界なのだ。
・祖母の暮らす村にある小屋に住む奇妙な男「人間ではない」(つくね乱蔵)
・地蔵をめぐる凄惨な伝承の行方「隠蔽」(鶴乃大助)
・集落にいた巫女に纏わる不思議な話「かみながし」(黒木あるじ)
・とある村出身の女性の周りで起こる怪異「くだぎつね」(真白圭)
・山村の道にあった大きな石の禁忌とは「岐阜の石舞台」(戸神重明)
・村に住む孤独な老女の最期「多頭飼い」(内藤駆)
――ほか、中縞虎徹、卯ちり、丸山政也の書き下ろし23編を含む選りすぐりの村の最恐作の数々を収録。

著者紹介

黒木あるじ(くろき・あるじ)

「怪談実話」「怪談怖気帳」「黒木魔奇録」「無惨百物語」各シリーズ、『春のたましい 神祓いの記』『山形怪談』など。共著に「怪談四十九夜」「瞬殺怪談」「奥羽怪談」「怪談百番」各シリーズなど。

卯ちり(うちり)

秋田県出身。2019年より怪談の蒐集を開始し、執筆と怪談語りの双方で活動。共著に『呪術怪談』『奥羽怪談 鬼多國ノ怪』『実話奇彩 怪談散華』『秋田怪談』など。

小田イ輔(おだ・いすけ)

『FKB饗宴5』にてデビュー。『小田イ輔実話怪談自選集 魔穴』「実話コレクション」「怪談奇聞」各シリーズなど。共著に「怪談四十九夜」「瞬殺怪談」「奥羽怪談」「怪談百番」各シリーズなど。

神 薫 (じん・かおる)

現役の眼科医。『怪談女医 閉鎖病棟奇譚』で単著デビュー。『怨念怪談 葬難』『骸拾い』『静岡怪談』など。共著に「怪談四十九夜」「瞬殺怪談」各シリーズ、『病院の怖い話』など。

神沼三平太(かみぬま・さんぺいた)

大学や専門学校で非常勤講師として教鞭を取る一方で、全国津々浦々での怪異体験を幅広く蒐集する。『怪奇異聞帖 地獄ねぐら』『実話怪談 揺籃蒐』『甲州怪談』『湘南怪談』『千粒怪談 雑穢』など。共著に「恐怖箱 百物語」シリーズなど。

黒 史郎 (くろ・しろう)

小説家として活動する傍ら、実話怪談も多く手掛ける。「黒異譚」「実話蒐集録」「異界怪談」各シリーズ、『横浜怪談』『川崎怪談』など。共著に「怪談四十九夜」シリーズなど。

つくね乱蔵(つくね・らんぞう)

1959年福井県生まれ、現在は滋賀県在住。実話怪談大会「超-1/2007年度大会」でデビュー。2012 年の初単著『厭怪』で厭という概念を産みだした。以降、厭系怪談の開祖として数々の単著や共著を発表。近刊は『血反吐怪談』

鶴乃大助(つるの・だいすけ)

怪談好きが高じて、イタコやカミサマといった地元のシャーマンと交流を持つ。弘前乃怪実行委員会メンバーであり、津軽弁による怪談イベントなどを県内外で精力的に行う。共著に『秋田怪談』『青森怪談 弘前乃怪』など。

戸神重明(とがみ・しげあき)

群馬県出身在住。怪談イベント「高崎怪談会」を主催。「怪談標本箱」シリーズ、『里沼怪談』『幽山鬼談』『いきもの怪談 呪鳴』『上毛鬼談 群魔』『群馬百物語 怪談かるた』など。共著に『新潟怪談』『群馬怪談 怨ノ城』など。

内藤 駆(ないとう・かける)

ホラー映画、ホラーゲーム、怖い話(実話、創作共に)、怖い絵と夜のランニングが好きな男。書き溜めた実話怪談を編集部に持ち込み拾われた。『恐怖箱 夜泣怪談』『夜行怪談』『異形連夜 禍つ神』など。

中縞虎徹(なかじま・こてつ)

宮城県出身。幼少の頃より怪談話に親しみ、気付けば怪異譚の蒐集癖を持つ人間に成長していた。会社員として働く傍ら、妙な話を求めて東奔西走する日々を送っている。著書に『怪談蒐集癖 凶禍の音』など。

真白 圭(ましろ・けい)

新潟県生まれ。東京理科大学大学院修了。第4回「幽」怪談実話コンテスト佳作入選後、本格的に怪談収集を始める。「実話怪事記」シリーズ、『生贄怪談』『暗黒百物語 骸』など。

丸山政也(まるやま・まさや)

2011年「もうひとりのダイアナ」で第3回『幽』怪談実話コンテスト大賞受賞。「奇譚百物語」「信州怪談」各シリーズ、『怪談心中』『怪談実話 死神は招くよ』『恐怖実話 奇想怪談』など。

シリーズ好評既刊