アップサイクルの手法やアイデアの出し方②「パーツごとに細分化して観察する」
こんにちは。
前回は、転用できるか考えようというアイデア手法のお話でした。
今回は
パーツごとに細分化して観察する。
という視点でお話しします。
パーツごとに細分化して観察するというのは、前回お話した転用するアップサイクルよりも少し踏み込んだ内容のアップサイクルです。
転用のアップサイクルは、基本的にそのままの形をほぼ崩さずに、別の用途に使おうという手法です。
今回は、アップサイクルするモノをよく観察して、分解できるパーツごとに何に使えるか考えてみようという手法を紹介します。
これ何かにアップサイクルしたいなというモノがあったとして、その形のままではどう使うのも難しそうだという場合、例えば要らなくなった椅子があって脚が4本のうち1本が欠損しているというケースにしましょうか。
この場合当然椅子として使うのはもちろん、そのままの形で他の用途に転用するというのも難しいですよね。
(なら椅子の脚を1本足して直せばいいのではというところですが、今回は椅子はもう要らないという設定で進めます。)
そのまま転用できないとなると、なにかしら加工をしなくてはいけませんね。
このときに椅子を椅子として見るのではなく、素材としてよく観察してみます。
背板や座板、脚などパーツごとに細分化して観察し、パーツごとになにかに転用できないか考えてみます。
例えば、背板や座板などは僕なら時計にできるなと思います。(ムーブメント用の穴を開けて取り付ける)
文字を書いてウェルカムサインなどの看板にするのもいいですね。
脚は、額縁の枠にしたりハンガーなんかも作れそうです。
このように、モノ全体としてではなく、パーツごとに絞って観察するとアイデアが湧きやすいです。
もし、パーツごとに観察してもなかなかいいアイデアが浮かばないということでしたら、モビールや置物などの飾り物として使えないかを考えてみてください。
例えば、モビールなら素材を色々な形にたくさん切り出して色を塗ってバランスを見てぶら下げれば作ることができますよね(かっこよく作るには当然技術やセンスが必要ですが)
置物なら、椅子の脚の余った部分などで木彫りの動物を彫ってみてもいいかもしれません。(かっこよく作る…(以下同文))
このように、飾り物などの眺めて楽しむモノというのは「機能性」をあまり考えなくても良く、単純に「目に入ったときに心動かされるかどうか」に集中して考えれば良いので、よりアイデアが湧きやすいと思いますので試してみてください。
以上、今日は
パーツごとに細分化して観察する。
という手法をご紹介しました。
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