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⑨ UNWAVERING

T:次は9曲目のUNWAVERING。これは「アニはや」という仮タイトルでした。アニソンぽいメロディーの速い曲って意味なんですけども、1曲目のSHIVERがわりとダークな雰囲気を持った疾走曲だったので、その反対の雰囲気を持った疾走曲が欲しいなと思って書いた曲です。

N:この曲はSHALねーさんが…。

S:うん、これはお気に入りです。初めて聴いたときからこれは大好きだな、と。そこから変わらず今でも9曲の中でいちばん好きですね。

N:それでMVの選曲でもめる…。

S:そう。私はこれがいいってずっと推してました(笑)

T:で、ベースの人はSHIVERがいいって…(苦笑)

S:間に挟まれてTakeshiさんは大変でしたね。すみません(笑)

T:もうどっちでもいいわ…って思ってたところにREVIVEが完成したから良かった。

N:イントロのキーボードがメロハーやAOR (アダルト・オリエンテッド・ロックの略称) っぽい雰囲気があって僕は好きですね。

T:BON JOVI (アメリカのロックバンド) の有名な曲でRunaway (邦題:夜明けのランナウェイ) ってのがあるんですけど、あの曲のイントロのピアノみたいなやつね。ああいうのはメロハーやAOR界隈ではよく使われる手法なんですけど、それを自分たちの曲でも取り入れてみようかなって。

N:我々と音楽の趣味が似てる人たちには、イントロからオッと思ってもらえるんじゃないかと思います。あとSHALねーさんはこの曲が好きって言うだけあってか、サビでの突き抜けるような歌いっぷりも聴きどころの1つかな、と。

S:ふふふ、そうですかね(笑)

T:個人的にはサビの始まりの歌詞?「このままー♪」ってところのハマりがすごくいいって思ったけどねぇ。

S:あそこは「このまま」しか無いですよね。それしか当てはまらないなと思いました。聞こえてきました、1発目で。

N:確かにハマりがよくていいですね。

T:それで一気に聴き手をサビに引き込むというか…、という意味では作詞面でも成功している曲ではないかなぁって。

N:あとは弾きまくりのギターソロも聴きどころかなって。前半は歌うというか、泣いているようなフレーズから始まって…、後半はスキッピング?スリリングな速弾きが入ってくるやつ。

T:そう。めちゃくちゃ難しいわけではないけど、パッと聴いたときのインパクトはあるかも。ギターソロを過度に組み立てることはあまりしないけど、この曲の場合はドラマティックさを意識してコード進行から組み立てた。イヤらしい言い方になるけど、メタラーウケを狙ったギターソロってことになるかな(笑)

N:この曲のベースはあまり聴きどころが無いんで…。

T:そんなことないよ(笑) イントロでも結構速いユニゾンしてるし。

N:あぁ…、らしいです(笑) 実はベースも結構難しいんですけど、この曲は歌とギターを聴いてもらったらいいんじゃないかと思ってます。

T:アニソンとか好きな人たちもわりと気に入ってくれそうな気はするけど…。

N:最近のアニソン要素のある日本のメタルが好きな人たちは、この曲好きなんじゃないかと思いますけどね。

T:この曲は弾いてると疲れる1曲です。

N:疲れる。

T:なんで疲れるんやろ?(笑)

N:でもSHALねーさんがこの曲を演奏したいって言うでしょうからねぇ…。

S:この曲は絶対やりますよね(笑)

N:我々は苦しみに耐えながら…。

S:頑張ってください(笑) この曲は評判がいいので。

N:皆さんはやはりメロスピ (メロディック・スピード・メタルの略称) 系がお好きなんでしょうかね。

T:実はこういった少し明るい雰囲気を持った曲を書くのは結構苦手で、正直言うとこの曲も仕上がりに自信がなかった(苦笑)

N:我々は暗いんでしょうね(笑)

T:そうそう、うちらは根暗な部分があるから(笑) でもSHALねーさんが良いって言ってくれたから…。

S:本当に良いです、これは。

T:だからその言葉を信じて採用しました。

N:UNWAVERINGでした。


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