⑦ TOWARD YOU
T:次は7曲目のTOWARD YOU。
N:これは元々僕が書いた曲に付いていたタイトルを略して、我々は「ほんえが」と呼んでました。この曲は兄ではなく僕が作曲した唯一の曲なんですけども、アルバム中ではミディアム・バラード的な位置付けになってるんじゃないかと。
T:いちばんJポップ寄りかな、うん。
N:そもそもTHE UNCROWNED用に作ったんじゃなくて、他にやってたユニットで何かしら形にしようと思っていた曲です。聴いて下さった方はピンと来るかもしれないですけど、僕が大好きなTM NETWORKやその周辺のアーティストの影響が垣間見られる部分があるんじゃないかと。
T:個人的にはT.M.Revolutionの…、その中でもT.M.R-eというプロジェクトに似た雰囲気があるかなーって。
N:正直それは意識してて…、うちの兄もそうなんですけど、小室哲哉さんや浅倉大介さんみたいな転調を駆使して仕上げた形、ですね。個人的にはガツンと来るCメロ (3分1秒~) が気に入ってますけど…、どうでしょうかね?
T:いいと思うよ(笑)
N:作詞はMasakiさんって方にお願いしたんですが、その歌詞の世界観も加わって、より雰囲気のある1曲に仕上がったんじゃないかと思ってます。
T:完全にストーリー仕立ての歌詞やな。
N:SHALねーさんの書く歌詞とはタイプが違うので、1曲だけ浮いてるような感じが無くはないんですけど…。
T:でもSHALねーさんの歌い方で、より歌詞の世界観が良い感じに表れてるんじゃないかって気はしますけども…。
S:これはもう…(笑) レコーディングのときに泣いちゃってですね…。ストレートに入ってくる歌詞だし、メロディーもグッとくる感じじゃないですか。なので歌ってる途中で泣いて、泣いて、なかなか録れなかったですね。
T:あと息継ぎするところもないという…(笑)
S:それもありましたね(笑) かなりツラかったです、これ(笑)
N:元々はもっとしっとりとしたピアノバラードにしようと思ってたけど…。まぁそれは置いておいて最後のギターソロも聴きどころの1つなんじゃないかと。泣きというか、歌うタイプのソロというか…、ねえ。
T:うーん…。
N:曲調的にしっとりし過ぎじゃない?と兄に相談したところ、ギターソロをいっぱい弾くからちょっとメタル寄りになるんちゃうか?というワケのわからないコメントを頂きました(笑)
一同:(笑)
N:Cメロ後のギターオーケストレーション (3分18秒~) 、ああいうのもある意味TM NETWORKっぽい…。
T:T.M.Revolutionじゃない?
N:…かなぁ?まぁ葛城哲哉 (T.M.Revolutionの多くの曲を担当したギタリスト) さんっぽいというか…。わかる人にはわかるという…。
T:あの箇所はデモを聴かせてもらった時点からあって、活かした方が良いと思ったから全くその通りに弾いてるけどね。
N:因みにアコースティック・ギターも弾いてるんで…。
S:Naokiさんがね。
N:そうですね。
S:そういうところもチェックして頂けたら…。
T:大活躍ですな。
N:いやぁ、1曲だけなんで…。
T:因みにこの曲のギターソロはアルバム中でもベストテイクかな。
N:よりメロディックに弾くために、僕が考えてあったコード進行を変えてしまったという拘りのギターソロなんでね、是非。
一同:(笑)
T:結果として、よりドラマティックになったと思うけど(笑)
N:うん、確かに。そこは賛成しますね。
S:才能溢れる2人だな、と私は感心してました。
T:そういうふうに身内で褒め合ってたら叩かれるから(苦笑)
S:(笑)
N:皆さんのサポート在りきで生まれた1曲なので本当に感謝しています。TOWARD YOUでした。
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