① SHIVER
Takeshi(以下、T) :では1曲目のSHIVERから…。これは仮タイトルが「くっさいの」で、その名の通りクサメタル (大げさな構成や強烈な哀愁を伴うメロディーを持ったメタルの呼称) を意識した曲です。俺が前にやっていたバンド用に書いてあった曲をSHALねーさんの音域や歌のスタイルに合わせて再編したんですけども…どうですかね?(笑)
Naoki(以下、N) :僕はガツンとくるサビとか、ちょっとクラシカルなアレンジなんかも含めてカッコいいんじゃないかと(笑)
T:因みにサビの途中で転調するのが個人的には気に入ってる(笑)
N:そやね。あとはちょっとマニアックな話やけど、Jonas Reingold (スウェーデン人ベーシスト) が書くメタル系の曲に雰囲気が似てるんじゃないかと…。
T:ダダダダダダダダダ♪ (0分42秒辺りのキメフレーズを口ずさむ) みたいなところ?
N:うーん…、なんかサビのガツンとくるような展開とか?
T:あぁ…。国産のクサメタルとかメロスピ (メロディック・スピード・メタルの略称) ってフィンランド、イタリア、ドイツ辺りからの影響が大きい気がするけど、うちらに関してはスウェーデン。スウェーデンの要素が4割、日本の要素が6割みたいな仕上がりになっている気はする。
N:ギターソロはかなり弾きまくった印象ですね。
T:(笑)
N:まぁ我々兄弟の話よりも皆はSHALねーさんの話を聞きたいやろうから、SHALねーさんから何かひと言を。
SHAL(以下、S):私ですか?(笑) こういうメタル調の曲を聴いたのは初めてだったのですごく戸惑いました。
T:テンポが速いから?
S:速いですね。それに難しい。本当に。歌詞もこの曲に関しては何回もダメ出しをくらいました。
T:そやったっけ?
S:そう!「ちゃんとメロディー聴いてる?文字数合わないんだけど?」って言われたりして、最初に書いたものからかなり変えました。
N:まぁその努力もあってか、良い仕上がりになったと思うけどね(笑)
S:そうですね(笑)
T:今回の作品はメタル色の強いものにしようと思っていたから、取り敢えずメタラーにアピールするガツンとくる曲を書きたいと思ってた。そう言えば当初はこの曲をMVにしようって話があったけど…(笑)
S:MVをどの曲にするかでもめましたね(笑)
N:これは僕が推していた曲です(笑)
T:俺も初めはこの曲がMVになるだろうという前提でアルバムを作ってたけど(笑)
N:でもあのギターソロ、ビデオを撮るときに弾くのが大変やろうから、これじゃなくて良かったんじゃない?(笑)
T:どういう意味?(笑)
N:まぁ、今となればREVIVEがMVで良かったんちゃうかなと思いますけど…。あ、他の曲の解説をしてしまった(笑)
一同:(笑)
T:まぁ、これはクサメタラーの人達には是非聴いてもらいたい曲かな。トレーラーで聴ける部分以外の展開もすごく凝っている曲やと思うし。
N:1回途中でブレイクするとかね。
T:是非フルで聴いてもらいたい曲。この解説を聞いてくれてる人達はフルで聴いてくれてると思うけど。
N:あとベーシストとしてちょっと言っておかなきゃならないのは、ギターソロの後ろでかなり速弾きしてるってこと。
一同:(笑)
N:皆ギターソロに耳がいってしまう中ですね、ベースにもちょっと耳を傾けて頂ければと…。
T:ギターソロの入りのところのフレーズが…(笑)
N:そうそうそう!本当にすごく速いフレーズを弾いてるのに完全に被ってるから、ほぼ聞こえへんという…(笑) でもよく聴けば聞こえるはずなんで、是非聴いて頂ければと思ってます。
T:この曲の歌いっぷりに関して言えば、すごく力強くて曲にも合ってるかな、と。
S:そうですかね?
N:思います。いい歌いっぷりです。
S:あ、ありがとうございます。良かったです(笑)
T:まぁ、アルバムの1曲目として掴みはOKかな?と。
N:そんな感じで、SHIVERでした。
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