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06. Ne-GT

Ne-GTという記号のようなタイトルは、歌詞にもある「ねごと」に由来しています。
ねごと→Negoto→Ne-GTです。
正規の読み方は「エヌ・イー・ジー・ティー」という事にしてありますが、我々はいつも「ねごと」と呼んでいました。
いまどきの邦ロック系のバンドなら素直に「ねごと」をタイトルにするんでしょうけど、それをカッコ悪いと思っちゃうあたり、まだまだ気持ちが邦ロックになりきれていなかったと反省しています。

この曲はTHE UNCROWNEDでは唯一のライブを意識して書いた曲です。
シンプルでノリやすく、初めて聴く人でも一緒に盛り上がれるような曲を目指しました。

雰囲気としては1番いまの邦ロック系に近いかもしれないですね。
たぶん一般的には在り来たりなライブ曲って感じなんだろうけど、「ライブは椅子に座ってじっくり観たい」派の俺にとって、こういう曲を書くのは挑戦でした。
もし挑戦が上手くいったなら、こういう路線を自分達の新たな主軸として押し出していくのも有りかなって思っていました。

リード曲になる可能性も考慮してイントロ(0:15~)からわりとインパクトのあるアレンジになっていますね。
しかしそのインパクトが災いして、アルバムに収録するにしても上手くハマるポジションがないという問題が発生しました。
曲順のどこに挿れても良くも悪くも雰囲気をガラッと変えてしまうアクの強さがあったんですよね。
なのでイントロよりも前(0:00~)に効果音を挿入して、ワンクッション置くことにしたんです。
ここの部分は確かギターのハーモニクス音にフェイザーを掛けて加工したのかな?

半音階を行き来するAメロ(0:30~)の歌のラフな雰囲気は、これまでの自分の曲には無かったタイプですね。
その雰囲気に合わせるかのようにSHALの歌もロックっぽいラフな雰囲気のテイクを採用しています。
と言うか、この曲は敢えて仮歌のテイクをそのまま採用しています。
何度も歌うと精度は増していきますが、ラフさは減っていきますからね。
このくらいのラフな雰囲気があった方がライブ感もあって良いかな、と。

サビで「大嫌い」という歌詞が出てきますが、ここは敢えて「ダイキライ」ではなく「ザイキライ」に近い発音をしてもらうようリクエストしました。
モーニング娘。の名曲、LOVEマシーンに「恋はダイナマイト」という歌詞があるんですけど、プロデューサーのつんくさんが「ダイナマイト」を「ザイナマイト」と発音するように指示している動画を見たことがあって、自分も同じようなことを言ってみたいと思ったんです。(笑)
そんな不純な動機だったとは言え、「ダイキライ」と発音するよりも「ザイキライ」と発音した方がより大嫌い感が出るんですよね。
曲中に「大嫌い」は3回出てきますが、最後にいくに連れて「ザイキライ」度が増していくので、その辺にも注目して聴いて頂くのも面白いんじゃないですかと思います。

サビの「ウォオウ・ウォオッ・ウォッオオウ・ウォオッ」というコーラスはSHALと俺とで録りました。
全部で20人分くらいの声を重ねています。

ギターソロはちょっと面白い試みをやっていまして、導入部(2:42)から2:51辺りまでは全てハーモニクスでメロディーを繋いでいます。
2:56~のちょっとややこしい系のフレーズは俺の手癖フレーズで、1stのBLUE MOONのギターソロでも似たような事をしていますね。
キッチリと弾くのはなかなか難しいフレーズです。

そう言えば、ライブでこそ真価を発揮しそうなこの曲を作った直後にコ ロナ禍になってしまったんですよね…(苦笑)

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