音楽の聴き方は人それぞれなんだなぁ、と思った話 feat. リフと顔
数年前にTwitterで「音楽を聴く上で最も重要な要素はどれ?」みたいな話題が出てきたことがあって、「メロディー」「スピード」「リフ」の3つの中から選ぶ、もしくは順位をつける、というものだったと記憶しています。
て言うか選択肢の中に「スピード」、「リフ」が含まれてるあたり、これの発端はメタル好きの人でしょ(笑)
普通なら「歌詞」とか「声質」とか「曲調」とか挙がってきそうなものだし(笑)
そのテーマに解答していた人達の大半はハードロックやヘヴィメタルが好きな人だった気がしますが、俺が見た中では間違いなく「リフ」を挙げていた人が1番多かったです。
中には「メロディーや歌詞はどうでもいい。とにかくリフとスピード!」みたいな解答もあった気がします。
俺自身は今も昔も完全にメロディー派だし、当時の俺は9割くらいの人が「メロディー」を1番に挙げるだろうと思っていたので、この結果に軽くカルチャーショックを受けた記憶があります(笑)
それと同時に音楽の聴き方は人それぞれなんだなぁ、と思ったのです。
リフって何ぞや?という人のために軽く説明しておくと…
リフ(リフレイン)とは楽曲の中で繰り返し登場するテーマのようなもので、和音で構成されるものもあれば単音で構成されるものもあります。
文字で説明するより実際に聴いた方が早いって事で世界的に有名なリフを2つ挙げてみましょう。
1つ目はVAN HALENのJUMP。
イントロから爽快でキャッチーなキーボード・リフが印象的です。
日本人の感覚で言うところのサビに当たる部分にもこのリフが用いられています。
2つ目はEUROPEのTHE FINAL COUNTDOWN
こちらは先ほどのJUMPのような和音で構成されたリフではなくメロディー要素の強いものですね。
イントロから勇敢な雰囲気を持ったメロディーが印象的で、こちらも日本人の感覚で言うところのサビでもリフが用いられています。
両方に共通しているのが、サビに当たる部分は一応ボーカルのパートはあるものの、どちらかと言うと歌よりもリフを聴かせるような構成になっているということです。
リフを邪魔しないように隙間を縫って声が入ってるような感じですよね。
日本のポップスにどっぷりと浸かってきた俺としては、サビでリフがメインになりボーカリストがあまり歌わないということにかなりの違和感がありました(笑)
もっと歌で盛り上げてよ、みたいな。
その感覚は今でも変わりません(笑)
しかし海外のロックでは、Aメロ、Bメロでは歌を聴かせ、サビでは聴衆と一緒になって盛り上がる、といった構成の曲がわりと多いですよね。
この2曲では聴衆と一緒に盛り上がるための要素としてリフをメインにしたパートが用いられたと考えられるんじゃないでしょうか。
勿論ジャンル、曲によってリフの在り方は違ってきますが、ここでは敢えてサビでもリフを聴かせるタイプの曲を選んでみました。
それだけロックに於いてリフは重要な要素になってるんだよっていう分かりやすい例としてね。
リフの話はここまでにしておいて話を元に戻します。
音楽の聴き方は人それぞれなんだなぁって思ったところからの続きです。
ラップが主体となる音楽が好きな人はリズムや言葉のハマり具合を重視するかもしれないし、プログレが好きな人は曲全体の世界観を重視しているかもしれない。
もしかしたら音楽から感じられるアーティストの精神性を重視する人もいるかもしれない。
本人が自覚しているかどうかは別として、コアな音楽ファンには精神性を重視している人は結構多い気がします。
たまにいるでしょ?ロックを感じるかどうかが重要だっていう人。
あとは自分の好みの異性が演奏していたり、歌っていたりするとその曲自体も好きになっちゃうパターン。
俺はこの現象を「顔で聴く」と名付けています(笑)
誤解して欲しくないので書いておきますが、別に顔で聴くことを否定するわけでもないし、馬鹿にしているわけでもありません。
アーティストが自身の姿を晒している以上はその容姿も商品の一部ですからね。
ただ、キッカケが「顔で聴く」だったアーティストを自分と近い音楽の趣味を持った人に勧めても同意を得られないことの方が多い気がします(笑)
因みに俺にとって「顔で聴く」がキッカケだったアーティストは、OLIVIAですかね(笑)
この曲はハードロックがベースにあるキャッチーなJロックで、曲だけでも完全にストライクゾーンでした。(後になってこの曲がRAINBOWのI Surrenderにかなり似ていると気付くワケですが…(笑))
ただ、当時の彼女はミクスチャー系の音楽に傾倒していたようで、どんどん音楽性もそちらの方に寄っていき、正直言うと自分の好みではない曲も増えていったのですが、それでも聴けていたのはやはり顔で聴いていたからじゃないでしょうかね…(苦笑)
彼女がやっていなければ聴いていなかったと思います。
しかし逆に言えば、普通なら聴かないタイプの音楽を聴く入口になったと言えそうです。
今回の記事では結構リフについて書いたので、最後に自分の好きなリフを挙げようと思ったのですが、俺は普段からあまりリフに重きをおいて音楽を聴いていないのでパッと思い付きませんでした(苦笑)
そんなリフ青二才の俺ですが…好きかどうかはさておき、キャッチーでインパクトがあって一度聴いたら忘れない…、正に「曲の顔になっている印象的なリフ」という観点ならすぐに思い付くものが1つあったので貼っておきます。
ファンとしての欲目もあるかもしれませんが、たぶん色んな意味でこれが俺にとってのキング・オブ・リフです(笑)
Official Site: http://uncrownedband.wixsite.com/uncrowned
Twitter
Vo. SHAL: https://twitter.com/shal_uncrowned
Gt. Takeshi: https://twitter.com/takeshi_guitar_
サポートして下さるファンの皆様、いつも本当にありがとうございます! 頂いたサポートはバンドの活動費として大切に使わせて頂きますm(--)m