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❖秋という時間と空間を守る者たち❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2021年11月3日)

(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)

夜の散歩もかなり寒さを感じるようになった。ヤモリを見かけなくなった。虫たちも。ただスズムシやマツムシは終業チャイムのように、生き物たちが活動する季節の終わりが近づいていることを知らせてくれている。そんな寂しげになりつつある夜の世界の中でも、依然として健在な印象を受ける奴らがいる。クモである。種類によっては寒さに弱い奴も当然いるだろうが、他の虫たちの消え去り方に比べると、クモは見かけることが多く、寒さに強い印象である。まあ人間の住居もあるので寒さをしのぐ場所は皆無ではない。虫なども同様であろう。だが、夜に外灯付近で見かけるのはクモばかり。夏ならば、クモもいるが、他の様々な虫が飛び交っていた。秋から冬に近づいて獲物が来るかも分からないのにせっせとネットを張っている。もしかすると、スズムシやマツムシは、終業チャイムを管理する役割で、「時間」を守る存在なのかもしれない。これに対してクモはゴールネットにシュートが入らないように管理する役割で、「空間」を守る存在かもしれない。スズムシやマツムシは時間の守護者、クモは空間の守護者。そう考えると、両者がこんなに寒くなっても、外に居続けるのも納得できそうである。今日の夜も彼らは生真面目に自分の役割を果たすことだろう。

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