❖楽しさのエスカレートは危険と重なる❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2021年10月31日)
(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)
孔丘が知り合いならば次のようにアドバイスしてくれただろう。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」だぞと。10月に入ると、様々な場所が橙色を中心に、暖色で彩られる。コントラストとして黒も用いられる。時折、白も使われる。橙色の象徴となるキャラクターは、カボチャの顔をしている。もともとは白いカブだったらしいが、現在はカボチャで定着している。代わりに白色の象徴となるキャラクターは、オバケだろう。それから黒色を象徴するのが、コウモリやクモや吸血鬼や魔女である。つまり、10月はハロウィンの季節。今年はクラス担任ではないから、季節感の飾り付けを楽しむ場所がなく物足りない。せめてということで、授業スライドや授業プリントなどに季節感を散りばめておいた。しかし、そうやって物的な仕掛けができても、空間的な仕掛けができないのは寂しいものである。空間がそのものでの仕掛けができないならば、自分自身が仕掛けになり、私と関わる時間において他者が季節感を受け取れれば、恒常的な空間の仕掛けではないものの、その時間だけでは適用される暫定的な空間の仕掛けを成り立たせることは可能であるということで、ネクタイとネクタイピンに頑張ってもらうことにした。私は、ハロウィン仕様のネクタイを2種類持っている。ハロウィン仕様のネクタイピンは4種類くらいある。一つのネクタイは黒を基調とし、デザインの一部のようにジャックオランタンがさりげなく散りばめられているもの。もう一つは、紫色で、キャラクターが所狭しと大集合しているもの。前者は、ハロウィン仕様とはいえ、落ち着きもあり、特に違和感がなかったので、10月終わりの何回かの授業でつけてみた。昨日は10月最後の授業日で、ハロウィン前日。いよいよ、後者の出番かと考えたが、さすがにこれはやりすぎではと躊躇する自分がいた。そして孔丘のアドバイスも脳裏をよぎった。確かに「過ぎたるは猶及ばざるが如し」だなと。これはメインがネクタイを見せることになり、授業がサブになるような試みで、過ぎたるもの。授業自体の価値を軽視または否定するもの。及ばざるとは、季節感や最近の話題も気にせず、淡々と授業を展開するもの。それは真っ当なものであり、王道。授業の本質を追求したもの。ネクタイの仕掛けは、本来邪道。結局、完全なる王道で勝負できる力がなく、また思い切って邪道に振り切る勇気もない私は、玉虫色の折衷案。無難に、前者のネクタイを昨日も採用。ということで、後者は写真に収めてお役御免。