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❖今こそ世界に「モルダウ」を響かせよう〜Now is the time to make "Moldau" resonate in the world〜❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年3月1日)

(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)

◆今こそ世界に「モルダウ」を響かせよう◆
私は三月中に再び日本を離れる。だから日本は再び私にとって「祖国」という意味合いが強まる。

日本を離れて海外に住むのはこれで四回目になる。一回目はシンガポールに4年間(2012年4月〜2016年3月)、二回目もシンガポールで2年間(2017年4月〜2019年3月)、三回目はラオスで1年間(2019年4月〜2020年3月)とこの10年間で7年だから海外に住んでいた時間の方が長いことになる。

最初に海外に住んだのが2012年だから、それから10年という節目の年に再び日本を離れることになる。今回で四回目になるが、日本を離れるときの気持ちは、自分が置かれている状況が異なるためそれぞれ違いがある。その点については別の機会に文章にしようと思う。

しかし毎回変わらない気持ちもある。それは「祖国」を離れるときの「悲しさ」である。自分を育んでくれた国、慣れ親しんだ国である日本との繋がりが地理的・物理的に弱まることで生ずる悲しさである。それは「寂しさ」でもある。しかし悲しさに関わるものはそれだけではない。親や兄弟や友人や思い出など、自分にとって欠かせない要素を残して日本を離れることに対する悲しさで、「後ろめたさ」と表現した方がいいかもしれない。遊びに行くわけではなく、教員として働くために行くわけだが、どこかで自由奔放な決断という思いがあるのかもしれない。

だが、自分が決断したことなのだから後ろ向きではいけない。また構造的には「出稼ぎ」みたいな感じである。そして、出稼ぎという形で日本を離れるからこそ、日本という国に対する思いに意識が向かいやすくなるのも、毎回に共通しているように思う。それによって、私は日本が「祖国」であることを強く意識するのである。

同様に、出稼ぎという状況で、祖国への思いを強く持つ人たちの中には、国際社会を揺るがしている不当な現状変更から祖国を守るため、命の危険を顧みず祖国に戻る人たちがいる。

現在、祖国を守るために、ポーランドなどの隣国に出稼ぎに行っていたが戻ってくるウクライナの人たちが後をたたない。既にウクライナ国内にいる18歳〜60歳の男性は国家総動員令により出国禁止となっているので、命の危険を感じて逃げたくても逃げられない状況である。それに対して、国外にいる人たちは国外にそのまま留まることが可能である。それにもかかわらず、出稼ぎで国外にいる多くの人たちがあえて命の危険があるウクライナに戻るという決断をしている。
Currently, in order to protect their homeland, they went to work in neighboring countries such as Poland, but the Ukrainians who are returning are not behind. Men aged 18 to 60 who are already in Ukraine are banned from leaving the country by the National Mobilization Law, so even if they feel the danger of their lives and want to escape, they cannot escape. On the other hand, those who are abroad can stay abroad as they are. Nevertheless, many migrant workers abroad have decided to return to Ukraine, which is at risk of life.

ポーランドとウクライナの国境付近で、インタビューを受けた人たちは、「祖国を守るために戻る」、「祖国を守るために戦う」と答えている。

この先、考えたくはないが、もし日本もウクライナのような状況になったならば、私は彼らのように毅然とした態度で祖国を守るために戻る決断ができるだろうか。ただ何度も国外で生活した経験から、日本を祖国と考える意識は強い方だと思うので、祖国を守らねばならない事態が起きたならば、不安を抱えつつも戻るだろう。

そのような事態が起こらないことを祈るばかりであるが、現在の国際社会の状況は楽観視できないと思っている。

世界の平和や秩序が保たれることを願って、スメタナの連作交響詩『我が祖国』の中の一つ「モルダウ」を聴いて過ごそうと思う。
I would like to spend my time listening to "Moldau", one of Smetana's series of symphonic poems "My Homeland", hoping that the peace and order of the world will be maintained.

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