小説まとめ〜ホラー、物騒編・前編〜
昨日に続いて過去の作品を紹介。
今回は大枝の代名詞でもある「物騒」な小説を紹介します。
代名詞でもありテーマでもあるので作品数も多く、今回は前編・後編に分けての紹介となります。
霊的なホラーよりも人間恐怖を題材に、人の内面を描く作品が多いです。
ゾワッとする感覚を味わいたい方、是非ご覧下さい。
①「狂欲大魔神」
一度目をつけると何処までも離そうとしないセクハラ上司と被害女性の物語。
会社という逃げ場の少ない中で上司にどう立ち向かって行くのか?という古から伝わる風習の物語です。
劇中表現もですが、オチでゾワワッとしてもらえたら狙い通りではあります。
②「アダバナノウタ」
美しくも感情の少ないヒロインがストーカーと化し、女性の狂気を全開にして行く物語です。
分かり易いストーカー作品のようにギャー!っとさせたく無かったので、家の中から聞いている通り雨の雨音くらい静かだけど激しさを感じるトーンにしてみました。
タイトルがそのまま物語の意味となっています。
③「妻、再生」
亡くなった人間を再生出来るキットを「酒井商店」というリサイクルショップで買った老人が妻を再生させようとする物語です。
胚の状態から人間を再生させたらどうなるのかなーと思った所から書いてみました。
この作品から派生した「酒井商店シリーズ」は今後も続く予定です。物騒です。
④「談話室」
とある病院へ来た主人公は「談話室」と書かれたプレートのかかる部屋を見つけます。中へ入ると後から入って来た男に「座りなさい」と言われ、何故か談話が始まります。
人の持つ心の歪みを直視しない(出来ない)人間の恐怖がテーマです。
王道といえば王道。良い意味で分かりやすい作品かな、と思います。
⑤「白崎のこと」
こちらは清世さんの第二回記事から絵に応募して抽選で見事選ばれなかった不遇の物語です。
高校時代は爽やかでみんなの憧れだった「白崎」君はある日主人公の女の子の住む街へやって来ます。
次第に彼について良くない噂が出回り始め、彼自身もまるで人が変わったようになってしまいます。
一体何が起きたのかを知ろうとする主人公と、白崎君の友人。
待ち受けていた結末は……。
終始「気持ちの悪い違和感」を意識して書きました。ただの違和感でも気持ち悪いけれど、その一歩先の状態です。
すっかり気持ち悪く書けたと思います。
因みに文量はショートショートの枠を越えて1万文字あります。
#第二回記事から絵 はコチラから
またまとめ投稿します。
読んで頂けたら幸いのわい。