2023/7/15曇り。関東リーグ1部 後期第1節「南葛SC vs VONDS市原FC」
はじめに
4月から始まった2023シーズンも折り返しを迎え、いよいよ今節から後半戦のスタートです。
前半戦に南葛のホームで試合をした、VONDS市原、東京ユナイテッド、つくばFC、東京国際大学、東邦チタニウム、の計5試合が、後半戦はアウェーで行われることになります。
残念ながら、南葛が得意としている(であろう)天然芝のグラウンドは、VONDS市原戦のみで、それ以外の試合は、全て人工芝で行われることになります。
後半戦の最初の相手は、そのVONDS市原、現在首位を独走しているチームです、強敵です。
この日の試合情報が公式にアップされているので、リンクを貼っておきます。
相手側のVONDS市原にも、この日の試合情報が公式にアップされているのでリンクを貼っておきます。
こういったページを読んでいると、相手方も色々なイベントを考えているようで、行くのが楽しみになってきますね。
さて、前半戦(前期第1節)を振り返ってみると、南葛は無念にも0-1で負けています。
この時は3バックだったり、森監督だったり、そんな昔のことでもないのに、遠い昔のようです。
あらためて試合を振り返ると、なかなか厳しい内容で、そもそもゴールの枠にシュートがほとんど飛んでいない、そんな試合でした。
ここまでVONDS市原は失点4という、関東リーグでも屈指の少なさを誇ってますが、確かに守備が固いな、といった印象を受けますね。
それにしても、この時は、ここまでVONDS市原が独走するとは思ってませんでした。
前節までの順位表を貼っておきます。
前半終わって7チームが勝ち点3の間に固まっているという、ある意味とんでもない順位表になっています。
そして上位2チームが、なかなか負けない。
ならば、上位に追いつくには、直接対決で勝つしかありません。
前回の対戦から3か月を経て、お互いのチーム力がどれだけ高まったか、実に楽しみな一戦です。
当日を迎えて
関東は全体的に曇りの予報でしたが、気温は普通に30度を越える見込みで、とても暑くなりそうな感じがしてました。
しかし、東北・・・特に秋田を中心とした地域では、大雨警報が出るぐらい雨が降ったようです。
その影響もあって、この日の翌日(7月16日)に秋田で行われる予定だったブラウブリッツ秋田 vs 町田ゼルビア戦は中止になったみたいですね。
関東では、そこまで大きな雨も無く、その他の試合も含めて、全て無事開催されました。
さて、試合会場であるゼットエーオリプリスタジアムに、電車で向かうことにします。
最寄り駅はJR線の五井駅(ごいえき)のようです。葛飾区からだと京成線なので、どこかでJR線に乗り換えなくちゃいけないんですね。
京成線からJR線に乗り換える場合は、以下のいずれか、になるのではないでしょうか。
・京成八幡駅→JR本八幡駅
・京成船橋→JR船橋駅
・京成千葉→JR千葉駅
この中だと、船橋駅で乗り換えるのが一番無難かな、と思ってたのですが、そこから乗る予定のJR総武線に遅延が発生しているらしく、念のため千葉駅まで京成線で移動して、そこからJR線に乗り換えることにしました。
千葉駅で乗り換えるのは実は初めてで、土地勘も無く不安だったのですが、京成千葉駅の西口を出たら、すぐにJR千葉駅が見えて、乗り換えるのが非常に楽でしたね。
今後も、千葉より先に行く予定があったら、千葉駅で乗り換えようかな。
五井駅到着(15:00)
初めて使うルートだったのですが、特に迷うことも遅れることもなく、無事に五井駅に到着しました。
駅前の印象として、道路も広いし、全体的に綺麗だし、とても良い場所だなと思いましたね。
ひとまず、駅前にあるローソンに入ります。
すると、なんとそこに南葛のユニを着たサポーター仲間が居ました。アウェーの地で偶然出会うのって、何だか嬉しいですね。
16:00からシャトルバスも出ていますが、まだ1時間近くあります。通常の路線バスも無いので徒歩で会場に向かうことにします。
そういえば、駅前のロータリーにはVONDS市原の、のぼりが立ってましたね。
ひょっとしたら、ここにシャトルバスが停まったりしたのかもしれませんね。
さて、五井駅からゼットエーオリプリスタジアムまで、だいたい3キロといったところです。
そこまで大した距離ではないと思っていたのですが、駅から離れるにつれて風がどんどん強くなってきます。
途中には、(あまり詳しくはないのですが)ジェフ市原がゼットエーオリプリスタジアムをホームとしてた頃の痕跡がありました。
それにしても風がどんどん強くなってきます。歩くのも辛くなってきました。
ちょうど中間地点と思わしき養老川を越えるあたりがピークでしたね。
帽子や荷物が飛ばされたら、そのまま川に落ちてしまうので、慎重に歩きます。
川を越えた辺りから、少し風は弱くなったので(それでも強風でしたが)、多少は歩きやすくなりました。
試合会場到着(16:15~)
強風と暑さで体力を削られながら、やっと会場に辿り着きました。
横断幕の掲出時間が16:30までなので、ちょっと急がないといけません。
ただ、横断幕を掲出する場所までどうやって行けばいいか分からない。
近くに立っていたVONDS市原のスタッフと思わしき方(今思えば大学生だったと思います)に尋ねてみると、色々知ってそうなスタッフの方が出てきてくれて、掲出場所まで案内してくれました。
加藤威吹樹選手のことを「いぶ!」と呼んでいたので、ひょっとしたら元選手の方だったのかな?去年の南葛で言うと、朝田さんと同じ雰囲気を感じましたね。とても爽やかで感じの良い方でした。
おかげで、無事に横断幕の掲出をすることが出来ます。
これで事前準備は終わりです。入場口へと向かうことにします。
隣の野球場では野球の試合が行われていたせいか、会場の近くにはたくさんのバスが停まってましたね。
VONDS市原のバスや南葛のバスの他に、献血のバスなんかもありました。
入場
入場するには階段を登ることになるのですが、左右に、のぼりが立っています。
緑カラーに染まって、敵ながらカッコいいですね。
階段を登ると入り口があり、プログラムと団扇を配ってました。
団扇に記載されている試合の日程から察するに、今回から配布を開始したんじゃないかと思われます。
また、プログラムの中にはファン感謝祭のチラシも入っていて、8月11日にVONDSグリーンパークで行われるようです。
市原に住んでいたら、VONDS市原を応援するようになって、こういったファン感謝祭なんかも参加してたのかな、なんて妄想したりしてみました。
スタジアムの中に入ると、オーロラビジョンが見えます。
2階のコンコースでは、明治安田生命マッチデーということで握力測定会や血管年齢測定会が行われていました。目を合わせると測定に誘われると思ったので、下を向いて通り過ぎます。
それ以外に、淑徳大学の生徒さんかな?の全面協力のもと、キックターゲットや、サッカーゴルフ、サッカーボーリングも行われてました。
こちらは、会場に来た子供たちが順番に並んで、それぞれのゲームを全力で楽しんでましたね。
また、中学生以下の来場者に向けて、かき氷の無料配布も行ってました。メロンとイチゴが選べたようです。
スタグル
さて、お楽しみのスタグルです。
どうやらキッチンカーが2つ出ているようです。
まず、「Hawaiian Diner Kihei」さんでステーキ丼とビーフカリー、バナナを購入します。
あまり期待していなかったのですが、ステーキ丼が絶品でしたね。次回、また買うことがあれば、またステーキ丼を選びたいと思いました。
ちなみに、ハーフタイムが終わる頃には、丼ぶりは全て完売していたようです。
その隣にある「MoiMoi」さんでは、ベーコンエッグのピタパンサンドを購入します。
こちらでは、どちらかと言えば軽食やデザートがメインのようですね。
色んなメニューがあって、どれを買うか悩みました。
前半開始(17:30)
会場の雰囲気も満喫したので、試合に備えてスタンドに入ります。
試合前には、たくさんの方の挨拶がありました。
今回もゴールキーパーは飯吉選手(背番号31)でした。
また、サイドバック(DF)で出ることの多かった佐々木達也選手(背番号17)ですが、今回はFWとして出るようですね。
前半は、南葛が攻めることが多かったのですが、そもそも相手の選手が自陣深く守って、守備を重視して試合を進めているように見えます。
VONDS市原は4-4-2のシステムを取っているようなのですが、DFの4人だけでなく、中盤の4人も低い位置に居るので、8人で守ってるような感じを受けました。
それに対して南葛の攻撃陣は7人なので、人数ではどうしても不利になります。
さすがに引いて守っている相手を普通に崩すのは容易ではありません。
それなら、数的不利を無くすことが出来るセットプレーで得点の機会を、と考えられますが、それも難しかったように思えます。
というのも、このスタジアムは海沿いだからか、たまたまなのか、この日は物凄い強風が吹き荒れていました。
なので、高いボールは風に流されてしまい、なかなか思うようにコントロール出来なかったように思えます。
結局、前半は0-0で折り返すことになります。
後半開始(18:30)
ハーフタイムが終わり、前半で負傷した佐々木達也選手に代わって奥原選手(背番号22)が入ります。
佐々木達也選手は、前半で相手選手と接触した際に、おそらく額あたり?から出血し、包帯を巻いてプレイを続けてました。
普通にプレイは出来ていたので、大きな怪我では無さそうですが、大事を取って交代したという感じでしょうか。
後半開始から何度かチャンスを作りましたが、なかなか得点には至りません。
試合も終盤に近付く頃、守勢に回ることが多かったVONDS市原ですが、後半途中からフレッシュな選手を前線に投入するなど、次第に攻撃へとシフトチェンジしていきます。
逆に南葛は守勢に回ることが多くなり、ついに後半39分、失点してしまいます。
とても辛い、本当に悔しい失点でした。
その後、反撃を試みるも、残念ながら0-1で敗戦となります。
この試合は、アーカイブが残っている(2023年7月時点)ので、是非ご覧ください。
ハイライトはこちらになります。
試合が終わって
双方の選手たちが中央に集まり、整列をするのですが、敗戦のショックからか、起き上がることの出来ない選手も居たりして、集まるのに時間がかかります。
スタジアムの周りに見える景色や、空は既に暗くなっており、すっかり陽が暮れているなぁ、なんてことを思いました。
挨拶の後も、ぼーっとグラウンドを見下ろしていると、選手や監督、スタッフがその場で円となり、ミーティングをしているのが見えます。
その向こうから、VONDS市原の方が勝利者インタビューをやっているような声が聞こえてきました。
頃合いを見てグラウンドに降り、静かに横断幕を回収し、まだVONDS市原のインタビュー(?)は続いていたようにも思いましたが、会場を後にします。
振り返って
JFL昇格への夢を繋ぐためにも、南葛SCは勝ち点3がどうしても必要でしたが、一番悪い結果で終わってしまいます。
もともとが堅守のVONDS市原に対して、真っ向から挑みましたが、残念ながら得点をすることは出来ませんでした。
この強風さえ無ければ、単純にロングボールを放り込むような戦術だって効果的だったはずです。
そう考えると、VONDS市原の布啓一郎監督は、まさにこのホームグラウンドで最大限の効果を発揮するチームを作り上げたんじゃないかと思いますね。
今節の負けで、今季の優勝は非常に難しくなった、と誰もが言いますし、自分もその通りだと思います。
現実的に見れば、首位とは勝ち点差が14(5連勝、5連敗で追い抜ける数字)もあるし、今後、南葛が全勝したとしても勝ち点は37までしか伸びない(平均優勝勝ち点は43)。
でも、待てよ?と妄想してみます。
ひょっとしたらVONDS市原が8連敗するかもしれない、それは難しいとしても8連続で引き分けることだってあるかもしれない、そうなれば勝ち点は35になるので、南葛が全勝すれば追い抜けます。
何が起こるか分からないのがスポーツです。そういった「何か」が今年の関東リーグ1部で起こるかもしれないし、起こらないかもしれない。
ただ、もう100%ダメだ、ってなるまでは、現実的に受け止めるのを止めて、優勝だけを信じて応援してみよう、そんなことを思いました。
なお、その他の試合結果は以下のとおりです。
東京国際大学 1-1 栃木シティ
桐蔭横浜大学 1-1 東京ユナイテッド
東邦チタニウム 1-1 東京23FC
流経大ドラゴンズ 0-1 つくばFC
今回は珍しく引き分けが非常に多いです。
つくばFCも、あわや引き分けか、と思う展開でした。
おかげで、南葛は負けてしまいましたが、3位~9位までの勝ち点差に、そこまで大きな変化がありませんでしたね。
さて、次の試合はアウェー3連戦の最後の試合で、対戦相手は東京ユナイテッドとなります。
前回は、今季では唯一の水元総合スポーツセンターでの試合で、残念ながら1-2で負けてしまったんですね。
その時は、かなり攻めていた印象でしたが、新井選手が決めた1点のみで終わってしまいました。
ちなみに、奥原選手と佐々木達也選手が公式戦デビューした試合でもあり、森監督の最後の試合でもあります。
随分と昔のことのような気がしますね。
去年から数えると、これで3連敗です。今度こそは勝利をものにしてほしいですね。
がんばれ!南葛SC!